市況

ヒロろんさん
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【1】NY市況                          **
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□ダウ工業株      16493.37(- 69.93)▼0.42%
□ナスダック       4352.64(- 17.13)▼0.39%
□S&P500      1925.15(-  5.52)▼0.29%

□ダウ輸送株       8120.86(- 20.89)▼0.26%
□半導体株(SOX)    609.76(+  2.21)△0.37%

□NY原油先物( 9月限)  97.88(- 0.29)
□NY 金先物(12月限)1294.80(-12.00)
□バルチック海運指数    751   (- 4)

□為替      (対ドル)102.61  (対ユーロ)137.78

□CME日経225先物 15415(-165)※大証比



 8月初日のNY株式市場は、外部環境の不透明さから手仕舞い売りが継続し続落しました。

 この日注目の7月の雇用統計が朝方発表され、非農業部門の雇用者数の伸びが市場予想を下回りましたが、ここ最近の相場の重石となっていた早期利上げに対する警戒感がやや和らぎました。

 その一方で新規の買い材料に乏しく、パレスチナ暫定自治区のガザ地区で停戦合意が守られず戦闘が激化したことやウクライナ情勢の先行き不透明感がくすぶり、ポルトガル大手銀行の財務懸念やアルゼンチンの信用不安に対する懸念などが引き続き重石となり、週末を前に持ち高を整理する売りが相場を圧迫しました。

 ダウは序盤の取引で一時プラス圏に浮上する場面がありましたが、ほぼ終日マイナス圏で推移。3月上旬以来の4日続落となり、5月20日以来およそ2カ月半ぶりの安値で取引を終了しました。ハイテク株の比率が高いナスダックも続落です。

 S&P業種別指数では、生活必需品、公益などが上昇した一方、通信、金融、エネルギーなどの下落が顕著でした。

 個別銘柄では、増益決算を発表した日用品のプロクター&ギャンブル(P&G)が上昇。同じく決算が好感されビジネス向け交流サイト(SNS)のリンクトインや電気自動車(EV)のテスラ・モーターズにも買いが入り、前日大きく値下がりした半導体のマイクロン・テクノロジーも反発しました。

 一方、アルゼンチンの一部債務不履行による影響懸念でモルガン・スタンレーやJPモルガンなどの金融株が軒並み安。クレジットカードのアメリカン・エクスプレス(アメックス)が続落。小型カメラのゴープロは決算は良かった
ものの売りが優勢となり急落。グーグルやマイクロソフト、シスコシステムズなど大型ハイテク株も軟調でした。

 ダウ構成銘柄では、P&Gを筆頭にゼネラル・エレクトリック、ファイザー、ユナイテッドヘルスなどが上昇した一方、JPモルガン、アメックス、ゴールドマン・サックスなどの下落が目立ちました。
 
 軟調な展開が続いているNY原油先物は5日続落。終値としては2月6日以来、およそ半年ぶりの安値水準で取引を終了。金先物は、早期利上げに対する懸念後退で4営業日ぶりに反発しました。バルチック海運指数(BDI)は小反落です。

 CME日経225先物は、円建てが15415(大証比165円安)、ドル建ては15435(同145円安)で取引を終了しました。



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【2】主な注目材料とニュース                   **
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☆注目材料

 先週末のNYダウは4日連続安、前日比69ドル安の1万6493ドルとなっています。

 シカゴ日経平均先物は1万5415円と1日(金)の東京市場の日経平均株価1万5523円と比べて100円ほど安い水準となっています。

 週末のNY市場の円相場は、対ドルで1ドル=102円60銭~70銭(1日16:00台は102円94銭前後)、対ユーロは1ユーロ=137円75銭~85銭(同137円75銭前後)で推移しています。

 NY原油は小幅安、前日比0.29ドル安の1バレル=97.88ドルと5日連続で値下がりしています。終値ベースで2月6日以来、約半年ぶりの安値水準となっています。

 NY金価格は、前日比12.0ドル高の1トロイオンス=1294.8ドルとなっています。7月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数が市場予想を下回ったことを受け、早期の利上げ観測が後退し、金に買いが入っています。


 = 7月の米雇用、就業者数20.9万人増 =

 米労働省が1日(金)発表した7月の雇用統計(速報値)は、景気動向を敏感に反映する非農業部門の雇用者数が前月比20.9万人増と市場予想の23.3万人増を下回っています。同日改定した5月の雇用者数の伸びは速報値の22.4万人増から22.9万人増に、6月は28.8万人増から29.8万人増にそれぞれ上方修正しています。今年2月から6ヵ月連続で堅調な水準とされる20万人を上回って推移しています。

 7月の失業率は6.2%と前月から0.1ポイント上昇しています。


 1日(金)の日経平均株価は、前日比97円安の1万5523円と2日連続で値下がりしています。週間ベースでは前週末比65円高と3週連続で上昇しています。

 今週も主要企業の決算発表が相次ぎます。本日は楽天、IHI。5日(火)はトヨタ、サントリーBF、大成建、大林組、鹿島、クボタ、丸紅。6日(水)はアサヒ、キリンHD、伊藤忠、三井物産、NTT。7日(木)は清水建、東レ、ニコン、大日印、三菱商。8日(金)はソフトバンク、ブリヂストン、NKSJHD、MS&AD、第一生命、東京海上、東急などが予定しています。

 今週の主な国内経済指標・行事は、6日(水)は6月の景気動向指数。7日(木)はJPX日経インデックス400の銘柄入れ替え発表、日銀金融政策決定会合(~8日)、7月の都心オフィス空室率。8日(金)はオプションSQ、6月の国際収支、7月の景気ウオッチャー調査、黒田日銀総裁会見などが予定されています。

 海外では、5日(火)は7月のHSBC中国サービス業購買担当者景気指数(PMI)、豪州準備銀行理事会、ASEAN外相会合(~10日)、7月の米ISM非製造業景況指数、6月の米製造業受注。6日(水)は英中銀金融政策委員会(~7日)、6月の米貿易収支など。

 週後半の7日(木)は欧州中央銀行(ECB)定例理事会、ドラギ総裁会見。8日(金)は7月の中国貿易収支、6月の独貿易収支の発表などが予定されています。

 米主要企業の四半期決算で、今晩はAIG。5日(火)はコーチ、ウォルト・ディズニーなどが発表を予定しています。


 今週、第1四半期(4~6月)の決算発表を予定している主な企業は以下の通りとなっています。


 【4日】(月)
 
   マルハニチロ(1333)、カルビー(2229)、双日(2768)、
   アルフレッサ(2784)、帝人(3401)、日本ペ(4612)、
   日製鋼(5631)、LIXILグ(5938)、
   リンナイ(5947)、森精機(6141)、ブラザー(6448)、
   ホトニクス(6965)、IHI(7013)、いすゞ(7202)、
   横浜銀(8332)、NTT都市(8933)、山九(9065)、
   中間決算:楽天(4755)


 【5日】(火)

   コムシスHD(1721)、大成建(1801)、大林組(1802)、
   鹿島(1812)、科研薬(4521)、参天薬(4536)、
   コスモ石(5007)、出光興産(5019)、クボタ(6326)、
   ダイキン(6367)、シスメックス(6869)、
   トヨタ(7203)、カルソカンセ(7248)、
   三菱食品(7451)、Uアローズ(7606)、
   バンナムHD(7832)、丸紅(8002)、コナミ(9766)、
   中間決算:サッポロHD(2501)、サントリBF(2587)   


 【6日】(水)

   国際石開帝石(1605)、明治HD(2269)、
   ディーエヌエ(2432)、クラレ(3405)、日本紙(3863)、
   日本触(4114)、ゼオン(4205)、テルモ(4543)、
   住友大阪(5232)、ルネサス(6723)、NOK(7240)、
   伊藤忠(8001)、三井物(8031)、大京(8840)、
   NTT(9432)、セコム(9735)、
   中間決算:アサヒ(2502)、キリンHD(2503)
   

 【7日】(木)
 
   清水建(1803)、長谷工(1808)、日清紡HD(3105)、
   東レ(3402)、ロート(4527)、沢井製薬(4555)、
   CTC(4739)、日電硝(5214)、三菱マ(5711)、
   住友鉱(5713)、平和(6412)、THK(6481)、
   島津(7701)、ニコン(7731)、オリンパス(7733)、
   大日印(7912)、アシックス(7936)、三菱商(8058)、
   住友不(8830)、ヤマダ電(9831)


 【8日】(金)
 
   大和ハウス(1925)、エムスリー(2413)、
   エアウォータ(4088)、大塚HD(4578)、
   関西ペ(4613)、太平洋セメ(5233)、DOWA(5714)、
   SMC(6273)、千代建(6366)、横河電(6841)、
   ユニチャーム(8113)、クレセゾン(8253)、
   NKSJHD(8630)、MS&AD(8725)、
   第一生命(8750)、東京海上(8766)、東急(9005)、
   ソフトバンク(9984)、
   中間決算:浜ゴム(5101)、ブリヂストン(5108)、
   東建物(8804)・・・等々。



◆主なニュース

・中小減税など廃止・縮小 政府検討、法人税下げ財源

・日ブラジル、海洋開発・インフラで協力 首脳が合意

・70歳以上の外来医療費の上限引き上げ、厚労省検討

・公務員給与7年ぶり引き上げ 今年度、人事院勧告へ

・日立、原発輸出に光差す リトアニア計画で協議再開

・カカクコム、家電製品まるごと保証 会員制サービス

・うつ病対策サービス拡大 キヤノンMJなど法人向け

・シャープ、4~6月営業益55%増 中国依存強まる

・中国企業、本土外で株式上場 米国・香港で巨額調達



◆経済指標等

・マネタリーベース(7月、日銀)


◆その他

・ファストリ、7月の国内ユニクロ売上高

・主な決算 双日(2768:自動車、資源、肥料が収益柱)
      楽天(4755:ネット通販で国内双璧)
      日製鋼(5631:電力・原子力向け製品が収益柱)
      LIXILグ(5938:トステム、INAX等5社が統合)
      いすゞ(7202:国内トラック製造販売大手)

・海外決算 AIG(保険)
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