サムスン GALAXY Tab S……高精細ディスプレイや薄型軽量ボディ
http://www.rbbtoday.com/article/2014/08/01/122143.html
サムスン電子が有機ELディスプレイのタブレットを発売しました。
最初はふーん、くらいだったのですが驚いたのが価格
なんと輸入価格で38,500円(税抜価格なので実売は4万超えますが)です。
ほぼ同じ時刻に家電各社や産業革新機構が有機EL企業を設立すると発表したのに合わせてきたのかもしれません。
元々サムスン電子は液晶パネルを主力にディスプレイを製造していましたが、多数の部材を海外から輸入しなければならず、シェアトップにもかかわらず部門赤字に転落し、主力事業から外していました。
そのため、バックライトが不要で薄型・軽量化が容易な有機ELに経営資源をシフトすると発表していました。
長年、液晶か有機ELか?という論争がありますが、サムスンとしては有機ELのほうが価格でも有利だと考えての決断のようです。(自分はこの辺が詳しくないのでどんどん突っ込んでください)
世界のどこを見渡しても有機ELに経営資源を集中投入した企業はありませんから、少なくとも有機ELディスプレイはサムスンが独占するようになるでしょう。
少なくとも、液晶より安価にハードウェアメーカーに外部供給して、タブレットディスプレイのシェアを切り崩しにかかってくるのは間違いありません。
他のディスプレイメーカの対応策は2つあります。
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1.液晶パネルの生産を従来通り進める
最も無難で低リスクな方法です。しかし、仮に有機EL自体サムスンが考えている通り圧倒的な低価格化が可能だとするなら、事業は破綻します。
2.有機ELの設備投資合戦を行う
これは先ほどの日本の有機EL統合企業「JOLED」の場合は可能です。
可能な限り増資と融資、金融技術をフル活用してとにかく資金をかき集めて設備投資合戦を行います。
サムスンに資金力があるのは事実ですが、世界的に金融緩和で資金はダブついて余っています。
きちんとやっていればいくらでも資金調達はできます。
最終的に少なくとも数兆円程度の資金が必要になるでしょう。
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今後のディスプレイ業界がどうなっていくのか注目です。
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