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【1】今日の相場 **
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◎日経平均 15620.77(- 25.46)▼0.16%
◎TOPIX 1289.42(- 2.82)▼0.22%
◎売買高概算 24億0917万株
◎売買代金概算 2兆2051億円
◎時価総額 459兆7654億円
◎値上り銘柄数 519 ◎(年初来)新高値 145
◎値下り銘柄数 1166 ◎(年初来)新安値 6
◎変わらず 132
◎騰落レシオ(25日)103.40%
◎カイリ率(日経平均)25日線比+1.72% 75日線比+5.06%
◎為替 (対ドル) 102.82 (対ユーロ)137.63
◎出来高上位
1.みずほ <8411> 201.5円(+ 0.2円)150,940千株
2.三菱UFJ<8306> 615.6円(+ 5.6円) 70,732千株
3.神戸鋼 <5406> 169円(+ 3円) 62,003千株
4.アイフル <8515> 561円(+ 4円) 55,801千株
5.ユニチカ <3103> 46円(± 0円) 52,823千株
◎売買代金上位 (円)
1.コロプラ <3668> 3960円(+ 700円) 80,720百万
2.ソフトBK<9984> 7572円(+ 4円) 48,648百万
3.三菱UFJ<8306> 615.6円(+ 5.6円) 43,913百万
4.三井住友 <8316> 4260円(+ 70円) 40,274百万
5.日経レバE<1570>10640円(- 30円) 39,405百万
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り845万株 買い900万株
本日の東京マーケットは日経平均株価が小幅安、前日比25円(0.16%)安の1万5620円で取引終了です。
昨晩のNYダウは31ドル安でしたが、4~6月期米GDPが市場予想の前期比3%を大きく上回る4%の伸びとなったことで米長期金利が上昇。日米金利差拡大からドル高・円安となり、一時1ドル=103円台の円安に進行したこと好感して朝方は買いが優勢、9:59には上げ幅が113円となって1万5759円まで上昇する場面がありました。
ただ、昨日まで4日連続高となって約半年ぶりの高値水準となったことで次第に警戒感が意識され、買い一巡後は徐々に上げ幅縮小。円安が一服したことも重石となり、大引けは小幅安となっています。売買代金は概算2兆2051億円と21日ぶりに2兆円大台乗せとなっています。
業種別では、海運、空運、銀行、不動産などが高く、食品、ゴム、非鉄、鉄鋼、石油などが下げています。
個別銘柄では、カシオが126円高の1747円と大幅高で年初来高値更新、07年9月以来、約6年11ヶ月ぶりの高値水準となっています。Gショックなど主力腕時計の販売が北米や中国を中心に好調で電子書籍の売り上げも好調。4~9月期の連結純利益が前期比76%増の100億円になる見通しと発表し、従来計画90億円からの上方修正を好感した買いが膨らんでいます。
伊カッシーナ社の家具輸入販売を手掛けるカッシーナが115円高の990円と大幅高。10時に1~6月期の営業利益が前年同期比3.3倍の3億3000万円になる見通しと発表。従来計画から1億3000万円上方修正し、好感した買いが入っています。消費増税前の駆け込み需要が想定を上回り、法人オフィスや商業施設への売上げも伸びています。
富士電機が21円高の536円と値を飛ばして年初来高値更新。4~6月決算は売上高1591億円(前年同期比4.9%増)、営業利益18億9500万円(同4.0倍)、純利益2億2800万円(同3.2倍)と好調。電源制御に使うパワー半導体などが伸びており、好感した買いが入っています。
ANAが5.8円高の256.5円と値を上げて年初来高値を更新、約2年4ヶ月ぶりの高値水準となっています。4~6月期の連結営業損益が3億4700万円の黒字(前年同期は56億円の赤字)と業績が大幅改善しており、好感した買いが入っています。羽田空港の発着枠拡大に伴って新規路線を開設し、国際線の旅客収入が拡大しています。
その他、賃貸住宅業界トップの大東建託が好業績発表で大幅高、530円高の1万2475円と年初来高値を更新、東京ディズニーランド&シーを運営するオリエンタルランドが120円高の1万9400円と値を上げて年初来高値を更新、ポッキーの江崎グリコが164円の大幅高で1929円と年初来高値を更新。
羽田空港ターミナルビル大家の日本空港ビルも好業績発表で285円の大幅高となって3540円と年初来高値を更新、スマホ向けゲーム「魔法使いと黒猫のウィズ」がヒットで好業績発表のコロプラがストップ高となる700円高の3960円となっています。
本日の新高値銘柄は、大東建託、福田組、グリコ、信越化学、科研薬、オリエンタルランド、タダノ、富士電機、NEC、パイオニア、シスメックス、カシオ、ピジョン、ANA、NTT、カナモト、西尾レント、空港ビル・・・等々です。
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【2】主な材料 **
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・企業の年金資産、金融危機前の水準を回復 3月末
・6月の勤労統計、基本給が2年3カ月ぶりプラスに
・家庭用ガスの小売り、2017年メドに完全自由化
・日銀の木内委、2%物価上昇「経済の実力上回る」
・アース製薬、白元再建を支援 事業受け継ぐ見通し
・ソニーの4~6月期、営業益97%増 PS4堅調
・富士重の4~6月期、営業益や純利益がともに最高
・韓サム、半導体好調もスマホとディスプレー減益大
・アルゼンチンの債務不履行が不可避に 13年ぶり
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【3】主な投資判断 **
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[クレディS証券]
据置き A(9202)ANA 265→ 275円
[野村証券]
引上げ B→A(4151)協和発酵キリン 1,060→ 1,580円
引上げ B→A(4506)大日本住友製薬 1,500→ 1,650円
[SMBC日興証券]
引上げ B→A(9422)コネクシオ 900→ 1,300円
据置き B(4661)OLC 18,000→19,000円
引下げ A→B(6740)JDI 910→ 700円
引下げ A→B(9433)KDDI 6,800円
[みずほ証券]
据置き A(6961)エンプラス 9,100円
[大和証券]
引上げ 3→2(2267)ヤクルト 5,800円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
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【4】騰落レシオについて **
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株式投資では個々の銘柄の動きに注目するとともに、全体の動向にも目を配る必要があります。
相場に跛行性(はこうせい:物事がつりあいのとれないまま進行すること)はつきものですが、大きな流れとしてはやはり全体の強弱が個別銘柄の株価形成にも影響を与えることになります。
そこで相場全体の強弱を測るモノサシとしてよく用いられる指標が、「騰落レシオ」です。
※騰落レシオの計算式
値上がり銘柄数(25日合計)÷値下がり銘柄数(25日合計)×100
単位:%
騰落レシオは市場人気の横への広がり状況を見る指標で、レシオの上昇は値上がり銘柄数の方が値下がり銘柄数よりも多い状態が続いていることを示しています。
レシオの上昇と対応する形で、日経平均や全銘柄単純平均などの全般的な株価指標が上昇するのが、強気相場として最も望ましい形です。
また、騰落レシオの上昇は物色人気の拡大を表し、レシオの低下は物色人気の狭まりを示しています。騰落レシオが100%ならば値上がりと値下がりの銘柄数が同数で強弱の人気が拮抗した状態です。
レシオが100%を超えて上昇している時は、値上がり銘柄数増加中の強気サインで、逆にレシオが100%以下でさらに下降している時は値下がり銘柄増加中の弱気サインとなります。
尚、レシオの上昇・下降にも経験的に一応の限界があり、上げ下げの行き過ぎ度を測る目安としても利用されます。