市況

ヒロろんさん
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【1】NY市況                          **
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□ダウ工業株      16880.36(- 31.75)▼0.19%
□ナスダック       4462.90(+ 20.20)△0.45%
□S&P500      1970.07(+  0.12)△0.01%

□ダウ輸送株       8276.54(+ 58.92)△0.72%
□半導体株(SOX)    620.60(+  6.17)△1.01%

□NY原油先物( 9月限) 100.27(- 0.70)
□NY 金先物(12月限)1296.90(- 3.60)
□バルチック海運指数    754   (+ 7)

□為替      (対ドル)102.81  (対ユーロ)137.69

□CME日経225先物 15765(+135)※大証比



 30日のNY株式市場は、強い経済指標が利上げを意識させダウは続落しましたが、ナスダックは5営業日ぶり反発です。

 この日序盤のNY株は、米商務省が朝方発表した4~6月期の米実質国内総生産(GDP)速報値が、前期比年率換算で市場予想(3%増)を上回る4%増に伸びが拡大したことを好感して高寄りしましたが、雇用サービス会社のオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が発表した7月の全米雇用報告で雇用者数の増加幅が市場予想を下回ったことや午後の米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表を前に手控えムードが強く指数はマイナスに転じました。GDPの伸び拡大で金利が上昇し利上げが意識されたことも株式相場の重石となりました。

 ダウは寄り付き直後に前日比71ドル高まで上昇した後、一転して同94ドル安まで下落しましたが、米連邦準備理事会(FRB)が米連邦公開市場委員会(FOMC)を終えて発表した声明で米経済の強さに言及した一方、雇用の現状については厳しい認識を示したことから、好調な経済の下で緩和的な金融政策が長く続くとの見方が広がったため売りが鈍りました。

 ダウは続落でしたが下げ幅は縮小。S&P500種指数は小幅ながらプラスに転じて反発。ツイッターの上昇を横目にフェイスブックなどネット関連株に買いが入りナスダック指数は5営業日ぶりに反発しました。

 S&P業種別指数では、一般消費財、金融、ヘルスケアなどが上昇した一方、公益、生活必需品、通信、エネルギー、素材が下落しました。

 個別銘柄では、前日夕に四半期決算を発表した短文投稿サイトのツイッターは、投資判断が相次いだこともあって前日比20%高と急伸。好決算を発表した鉄鋼大手のUSスチールが買いを集め、こちらも約20%高と急伸しました。増益決算と人員削減計画を発表したバイオ医薬品のアムジェンも大きく上昇しています。
 
 四半期損益が黒字に転じた通信のスプリントが序盤の上昇から下落に転じた他、増益決算を発表したクレジットカードのアメリカン・エキスプレス(アメックス)も軟調に推移。減益決算を発表した医療保険のヒューマナが大幅安となり、エトナやユナイテッドヘルスなども連れ安となりました。

 ダウ構成銘柄では、ナイキ、ディズニー、ホームデポ、GEなどが高く、コカコーラ、ユナイテッドヘルス、キャタピラー、デュポンなどが下落しました。

 NY原油先物は、週間の在庫統計でガソリンの在庫が増加したことなどが売りにつながり3日続落。一時100ドルを割り込む場面もありました。この日から取引の中心が12月物となった金先物も引き続き軟調な展開。バルチック海運指数(BDI)は6営業日続伸です。

 CME日経225先物は、円建てが15765(大証比135円高)、ドル建ては15785(同155円高)で取引を終了しました。


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【2】主な注目材料とニュース                   **
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☆注目材料

 昨晩のNYダウは、前日比31ドル安の1万6880ドルと2日連続で値下がりしています。一方、ハイテク株比率が高いナスダックは、前日比20.20ポイント高の4462.90と5日ぶりに上昇しています。

 シカゴ日経平均先物は1万5765円と昨日の東京市場の日経平均株価1万5646円と比べて120円ほど高い水準となっています。

 今朝6:30の円相場は、対ドルで1ドル=102円81銭前後(昨日16:00台は102円14銭)と円安が進行しています。4~6月期の米GDPが市場予想を上回る伸びを示したことを受け、米長期金利が上昇。日米金利差拡大から円売り・ドル買い(円安・ドル高)の動きとなっています。

 対ユーロも1ユーロ=137円69銭前後(同136円93銭)と円安が進行しています。

 NY原油は3日連続安、前日比0.70ドル安の1バレル=100.27ドルとなっています。終値ベースで15日以来、約2週間ぶりの安値水準となっています。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間の石油在庫統計で、原油在庫は減ったものの、石油製品(ガソリンやヒーティングオイル)の在庫が増えたことを受け、需給緩和の見方が強まり売りが出ています。

 NY金価格は小幅安、前日比3.6ドル安の1トロイオンス=1296.9ドルとなっています(限月交代)。

 米連邦公開市場委員会(FOMC)は昨日、量的金融緩和の縮小継続を決めています。資産購入額を現行の月額350億ドル(約3兆6000億円)から250億ドルに減額します。6月の会合に続き、6回連続となります。声明では米雇用の現状について「労働資源が依然、著しい未活用状態にあることを示唆している」との厳しい認識を示し、緩和継続の姿勢を示しています。

 = 4~6月の米GDP、4.0%増 =

 米商務省が昨日発表した4~6月期のGDP(米実質国内総生産)速報値は年率換算で前期比4.0%増となり、市場予想の3.0%増を上回っています。


 昨日の日経平均株価は4日連続高、前日比28円高の1万5646円となっています。日経平均の高値と安値の値幅は71円と狭いレンジ内での値動きとなっています。

 主要企業の決算発表が相次ぎます。本日は、王子HD、新日鉄住金、日立、東芝、富士通、パナソニック、ソニー、京セラ、三菱重工、三菱UFJ、みずほFG、三菱地所、日本郵船、東京ガスなどが発表を予定しています(詳細は下記参照)。

 14:00に6月の新設住宅着工戸数が発表されます。市場予想は前年同月比11.5%減(5月は同15.0%減)と3ヵ月連続で減少する見通しです。

 15:00に7月第4週(7月22日~7月25日)の投資部門別売買動向が発表されます。7月第3週(7月14日~7月18日)の外国人投資家は、2週ぶりに買い越し、買越額は868億円(前週は1563億円の売り越し)となっています。

 一方、個人投資家は2週ぶりに売り越し、売越額は1161億円(前週は1781億円の買い越し)となっています。年金基金の動向を反映する信託銀行は3週ぶりに売り越し、売越額は276億円(前週は342億円の買い越し)となっています。

 その他、海外ではインドネシア市場が本日休場となります(~8月1日)。

 米主要企業の四半期決算で、今晩はケロッグ、エクソンモービルなどが発表を予定しています。


 本日、第1四半期(4~6月)の決算発表を予定している主な企業は以下の通りとなっています。


 【11:00台】

   大東建(1878)、豊田織(6201)、デンソー(6902)、
   商船三井(9104)、川崎汽(9107)


 【12:00台】

   東洋水(2875)、アルプス(6770)、郵船(9101)


 【13:00台】

   住友林(1911)、三越伊勢丹HD(3099)、
   王子HD(3861)、第一三共(4568)、JX(5020)、
   新日鉄住金(5401)、神戸鋼(5406)、
   三菱重(7011)、アイシン(7259)、富士重(7270)、
   住友商(8053)、菱地所(8802)、日通(9062)
    

 【14:00台】

   味の素(2802)、トヨタ紡織(3116)、マキタ(6586)、
   東武(9001)、東ガス(9531)

   
 【15:00台】

   住友化(4005)、ヤフー(4689)、資生堂(4911)、
   TOTO(5332)、ガイシ(5333)、住友電工(5802)、
   ミネベア(6479)、日立(6501)、東芝(6502)、
   富士通(6702)、エプソン(6724)、ソニー(6758)、
   TDK(6762)、村田製(6981)、マツダ(7261)、
   リコー(7752)、ヤマトHD(9064)、NTTデ(9613)、
   ベネッセHD(9783)、中間決算:旭硝子(5201)


 【16:00台】

   東急不HD(3289)、パナソニック(6752)、
   京セラ(6971)、日東電(6988)、ダイハツ(7262)、
   三菱UFJ(8306)、りそなHD(8308)、
   みずほFG(8411)・・・等々。


◆主なニュース

・VW、世界首位射程 中国で積極投資、トヨタを猛追

・日米欧等、口座情報毎年交換 海外居住者税逃れ防止

・世界最大級ガス田の開発支援 モザンビークと合意へ

・「東証まず夜間検討を」 取引延長で研究会が報告書

・企業の電気代2割増に 日経調査、節電効果は限定的

・分譲全戸、省エネルギー型に 積水化学とパナホーム

・川崎汽、米最大手と提携 コンテナ船ターミナル事業

・スマホゲーム会社快進撃 コロプラ、純利益4.9倍

・ブリヂストン、3年連続で営業益最高に 1~6月期

・米景気、民需主導で復調 4~6月GDP4.0%増



◆経済指標等

・対内証券売買契約(週間、財務省)
・毎月勤労統計速報(6月、厚労省)
・自動車生産輸出実績(6月、自工会)
・住宅着工戸数(6月、国交省)
・部門別売買動向(週間、東証)

・ユーロ圏消費者物価指数(7月速報値)
・ユーロ圏失業率(6月)

・米企業人員削減数(7月)
・米雇用コスト指数(4~6月期)
・米新規失業保険申請件数(週間)
・米シカゴ購買部協会景気指数(7月)


◆その他

・主な決算 ガイシ(5333:ガイシ世界一、排ガス規制が追い風)
      新日鐵住金(5401:粗鋼生産で世界2位)
      日立(6501:総合電機・重電首位で事業広範囲)
      東芝(6502:総合電機、傘下に原子力の米国WH社)
      パナソニック(6752:AV機器、白モノ家電が主力)
      京セラ(6971:コンデンサーなど電子部品大手)
      富士重(7270:世界販売が過去最高に)
      三菱重(7011:総合重機トップ)
      三菱地所(8802:丸の内の高層化を推進)

・海外決算 エクソンモービル(石油、ダウ銘柄)
      マスターカード(クレジットカード)
      韓国サムスン電子(スマホ首位)
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