「すき家」の過酷な労働環境が、第三者委員会の報告書で明らかになり、人材確保が追いつかないまま拡大路線を続けた無理な経営が原因といえ、日本一の牛丼チェーンにのし上がった戦略の転換は不可避なようです。
第三者委はこうした過重労働の要因として「明らかな人手不足の状況なのに、新規出店を続けた」ことを挙げたそうです。
すき家の店舗数は4月時点で1986店舗と3年前に比べ400店舗以上増加したことに対し、新入社員と退職社員の数はほぼ変わっておらず、「現場に無理をさせない限り、運営できないことは明らか」と指摘したそうです。
2011年の新入社員の58.8%が3年以内に退職した実態も示したそうです。
ゼンショーホールディングス2008年には、吉野家を抜いて牛丼チェーン数1位に上り詰めましたが、同社は6月からすき家を全国7地域に分社化しており、きめ細かく店舗を回って労務実態を改善するとしているそうです。
だが、第三者委は「分社化は始まったばかりで、確定的な評価を下す段階ではない」と今後の改善状況次第との認識を示したそうです。
業績にも影響がでてきそうですね。
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