行きつけなスナック・カスタムからの帰り道だった。
いつものように、代行「湘南ドライバーズ」を呼んでの帰宅道。
今日のドライバーは、かつても一緒になったことのある女性ドライバーだった。
彼女とは音楽の趣味が、ピタリと合う。
かつてはオイラが熱心に勧めた、 ”Eco-system”の楽曲がお気に入りだった。
特に「月夜のnet」は、これはもうたまらない曲だと言っていた。
音楽のセンスのよい他の男性ドライバーも、
いつも行きつけの床屋の兄ちゃんも、「月夜のnet」は最高だと言っていた。
いろいろとあって、あれから月日が経った。
「こんな曲、知ってた?」
https://www.youtube.com/watch?v=fU5_frt3Bz8
★「A love song」 EGO-WRAPPIN'
イントロだけで、彼女はとろけた。
なんて敏感な女なんだろうと思った。
EcoからEgoへ。
なんだか、妙に意味深だ。
「あしながのサルヴァドール」から「A love song」、
「色彩のブルース」から「パンドラの箱」、
そんな風に曲を流しただけで、彼女は昇天してしまったのだ。
「今日はありがとうございます。
わたし、EGO-WRAPPIN'の曲に知り合えて、今日は本当に幸運でした」
そんな風に言ってもらえるなんて、なんだかオイラも嬉しい。
PS:本当は、村上春樹ネタからこの曲を紹介しようと思っていたのだけど。
こういうハプニングも、いつかきっと小説のネタになる。