――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【1】NY市況 **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
□ダウ工業株 17083.80(- 2.83)▼0.02%
□ナスダック 4472.11(- 1.59)▼0.04%
□S&P500 1987.98(+ 0.97)△0.05%
□ダウ輸送株 8466.60(- 1.94)▼0.02%
□半導体株(SOX) 629.13(- 5.32)▼0.84%
□NY原油先物(9月限) 102.07(- 1.05)
□NY 金先物(8月限) 1290.80(-13.90)
□バルチック海運指数 732 (+ 5)
□為替 (対ドル)101.81 (対ユーロ)137.07
□CME日経225先物 15340(+ 40)※大証比
24日のNY株式市場は、方向感なくほぼ横ばいでしたが、S&P500種指数は連日で過去最高値を更新しました。
この日、英HSBCとマークイットが発表した7月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が1年半ぶり高水準となり、同国の景気回復が進んでいるとの見方を裏付け。また、米労働省が発表した週間の新規失業保険申請指数は予想以上の減少で約8年半ぶりの低水準を記録し、米雇用市場の改善が進んでいることを示唆しました。
その一方で、米商務省が発表した6月の米新築一戸建て住宅販売件数が市場予想を大きく下回り、前月のデータも下方修正され、新築住宅販売の減速が鮮明になりました。また、主要企業の決算がまちまちの内容だったり、国際通貨基金(IMF)が2014年の世界の経済成長率見通しを下方修正するなど、この日の材料は全体として強弱入り交じる内容で相場はもみあい方向感のない展開となりました。
ダウは2ドル安とほぼ横ばい。ナスダックも小幅安。わずかに上昇したS&P500種指数は連日で過去最高値を更新しました。
S&P業種別指数では、生活必需品、公益、一般消費財、金融などが高く、資本財、通信などが下げました。
個別銘柄では、前日引け後に決算を発表した交流サイト(SNS)最大手のフェイスブックが大きく上昇し、上場来高値を更新。短文投稿サイトのツイッターにも買いが波及しました。好決算を発表したスポーツ用品のアンダー・アーマーが急伸。ナイキも連れ高で堅調。自動車大手の決算は明暗を分け、予想を上回る好決算を発表したフォードが小幅高となった一方、賠償金やリコール関連費用の計上で大幅減益となったゼネラル・モーターズ(GM)は終日マイナス圏で推移しました。
朝方発表した4~6月期決算で売上高が減少し、通期見通しが市場予想を下回った建機のキャタピラーが下落。中国事業が今後のリスクになるとの見方を示し、利益見通しも市場予想を下回った半導体のクアルコムが大幅安。一昨日のザイリンクスの冴えない決算も引き続き半導体セクターの重石となっており、インテルやテキサス・インスツルメンツなども下落しました。
尚、引け後に決算を発表したネット通販大手のアマゾン・ドットコムは、時間外取引で大幅安となっています。
ダウ構成銘柄では、ナイキ、トラベラーズ、ディズニー、シェブロンなどが上昇。キャタピラーやボーイング、AT&T、マイクロソフト、ウォルマートなどが下落しました。
NY原油先物は反落。国際通貨基金(IMF)が14年の世界の経済成長率見通しを下方修正したことやガソリン在庫の増加などが売り材料となりました。金先物は逃避買い需要の後退で3日続落。バルチック海運指数(BDI)は続伸です。
CME日経225先物は、円建てが15340(大証比40円高)、ドル建ては15355(同55円高)で取引を終了しました。
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【2】主な注目材料とニュース **
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
☆注目材料
昨晩のNYダウは小幅安、前日比2ドル安の1万7083ドルと2日連続で値下がりしています。
シカゴ日経平均先物は1万5340円と昨日の東京市場の日経平均株価1万5284円と比べて50円ほど高い水準となっています。
= SP500、史上最高値更新! =
S&P500種指数は、前日比0.97ポイント高の1987.98と連日で史上最高値を更新しています。
今朝6:30の円相場は、対ドルで1ドル=101円82銭前後(昨日16:00台は101円48銭)と円安がやや進行しています。米長期金利の上昇を受け、日米金利差拡大から円売り・ドル買い(円安・ドル高)の動きとなっています。
対ユーロは1ユーロ=137円08銭前後(同136円48銭)と円安が進行しています。
NY原油は、前日比1.05ドル安の1バレル=102.07ドルとなっています。
国際通貨基金(IMF)が2014年の世界の経済成長率見通しを引き下げたことを受け、原油需要が伸び悩むとの見方から売りが出ています。米エネルギー情報局(EIA)が前日発表した週間の石油在庫統計でガソリン在庫が大幅に増加したことも影響しています。
NY金価格は3日連続安、前日比13.9ドル安の1トロイオンス=1290.8ドルとなっています。終値ベースで6月18日以来、約1ヵ月ぶりの安値水準となっています。
昨日の日経平均株価は、前日比44円安の1万5284円と2日連続で値下がりしています。主要企業の第1四半期(4~6月)決算の本格化を前に、様子見気分が強まっています。
東証1部の売買代金は1兆7935億円と2兆円を7月2日以降、16日連続で下回っています。
昨日の東証2部指数は連日で年初来高値を更新。日経ジャスダック平均も7月8日以来の年初来高値を更新しています。
本日は、8:50に6月の全国消費者物価指数と7月の東京都区部消費者物価指数が発表されます。
6月の全国消費者物価指数(CPI)の市場予想は生鮮食品を除く総合で前年同月比3.3%上昇(5月は3.4%上昇)となっています。前月からプラス幅は縮小する見込みです。
先行指標となる7月の東京都区部CPI(中旬速報値)の市場予想は生鮮食品を除く総合で前年同月比2.7%上昇(6月は2.8%上昇)となっています。前月から伸びは鈍化する見通しです。
15:00に7月第3週(7月14日~7月18日)の投資部門別売買動向が発表されます。7月第2週(7月7日~7月11日)の外国人投資家は2週ぶりに売り越し、売越額は1563億円(前週は2795億円の買い越し)となっています。
一方、個人投資家は9週ぶりに買い越し、買越額は1781億円(前週は3184億円の売り越し)となっています。年金基金の動向を反映する信託銀行は2週連続で買い越し、買越額は342億円(前週は834億円の買い越し)となっています。
海外では、今晩は4~6月期の英GDP速報値、7月の独IFO景況感指数、6月の米耐久財受注の発表などが予定されています。
本日、決算発表を予定している主な企業は以下の通りとなっています。
【12:00台】
日本取引所(8697)
【13:00台】
日立キャピ(8586)
【15:00台】
カゴメ(2811)、野村総研(4307)、小林製薬(4967)、
大同特鋼(5471)、日立ハイテク(8036)、
NTTドコモ(9437)
【16:00台】
日立化(4217)、富士通ゼ(6755)・・・等々。
◆主なニュース
・三菱UFJ、契約社員を60歳まで雇用 1万人待遇改善
・輸出に構造変化の壁 6月は2%減、部品の海外生産進む
・北陸電・パナソニ、メキシコで省エネ支援 排出枠を取得
・オリンパス、内視鏡に2本の腕 がん手術ロボットアーム
・提示不要のクーポン 大日印が開発、イオンも利用を開始
・日航・全日空、中南米を舞台に火花 急成長の路線を争奪
・三菱重工、新交通システムを世界展開 米国などに4拠点
・ソニー、人事・賃金制度を10年ぶり改革 高コスト是正
・IHI、営業益80%増の140億円前後に 4~6月期
・米「モバイル広告」が急成長 媒体別、今年3位に浮上へ
◆経済指標等
・対内証券売買契約(週間、財務省)
・全国消費者物価指数(6月、総務省)
・企業向けサービス価格指数(6月、日銀)
・外食売上高(6月、日本フードサービス協会)
・部門別売買動向(週間、東証)
・独IFO企業景況感指数(7月)
・英GDP(4~6月期速報値)
・米耐久財受注額(6月)
◆その他
・向こう3か月(8月~10月)の天候の見通し(気象庁)
・主な決算 カゴメ(2811:トマト加工品の最大手)
野村総研(4307:コンサル、システム開発・運用)
富士通ゼネ(6755:エアコン主力、中東などで高シェア)
日本取引所(8697:世界第3位の取引所)
NTTドコモ(9437:携帯電話国内最大手)