セアカゴケグモの生態(生活史)
http://www.pref.osaka.lg.jp/shijonawatehoken/kankyo/seakakumokeihatu.html
<生活史>
日本での生活は、不明な点が多い。オーストラリアの資料をみると、成熟したメスは、25から30日ごとに卵を産む。1回に9から10個の卵嚢を産卵し、1匹のメスは、5000個にのぼる卵を産む場合がある。
卵は、産みつけられてから、13から15日で卵からかえる。
卵からかえったメスは、60から325日、平均で約4ヶ月で成熟する。
オスは、37から167日、平均で約90日で成熟する。メスは2から3年生き、オスは6から7ヶ月である。食物無しでクモは、平均して約100日生存し、一番早く死んだのは36日、もっとも長く生きたのは7ヶ月であった。
<住んでいるところ>
クモの仲間は、巣を作る種類と巣を作らず歩き回っている種類があるが、このセアカゴケグモは、巣を作るタイプであり、ブロックなど穴の中に潜んでそこから糸を外側に向かって張り出し、餌となる小昆虫等を待ち伏せしている。
大阪府泉南で発見された状況を見ると、花壇を作っているブロックの穴の中、墓石のすき間、集水桝の中、側溝蓋の下、空き缶の中などで発見されている。
住むためには、日当たりが良くて、地面が残っている広い場所で、住みかとなる窪みや潜み場所があることが大切です。
<餌>
クモは肉食であり、巣に引っ付いている食べかすからみると、アリ、ゴミムシ、ゴミムシダマシ、ワラジムシ、ハサミムシ、コガネムシ、カメムシなどで、特にアリやワラジムシが多かった。
セアカゴケグモの毒性
・ 毒性
人に対して毒性を示すのは、α-ラトロトキシンという蛋白である。この毒素は神経毒で、ほ乳類に対し活性を示す、α-ラトロトキシンは神経系全般にわたって働き、神経末端よりアセチルコリン、カテコールアミン等の神経伝達物質の放出を促し、再流入を阻止することにより神経末端の神経伝達物質を枯渇させる。従って、人がセアカゴケグモに咬まれると、運動神経系、自律神経系が阻害され、種々の症状が現れる。
・ 症状
<咬まれた直後>
セアカゴケグモに咬まれると、咬まれた直後は局所の痛みはほとんどなく、あっても咬まれた部位に軽い痛みを感じるだけである。刺し口が一つ、あるいは2つ見つかる場合もある。また、咬まれた部位の周辺に発疹を見ることもある。
<5から60分後>
局所症状が現れ、しだいに痛みが増強する。
本来日本国内には生息していなかったが、1995年に大阪府で発見されて以降、その他いくつかの地域でも見つかった外来種である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%82%B4%E3%82%B1%E3%82%B0%E3%83%A2