茶話指月集 上 (読書)

呑気呆亭さん
呑気呆亭さん
このところお茶に関する本を読んでいます。
久須見 疎庵 著 『茶話指月集 上』 1701年刊行
千利休にまつわる話がいくつも出て来て興味が湧きます。

お話を一つご紹介:{勝手に現代語訳します}
秀吉が利休を困らせようとして、水を張った大きな金属鉢を床の間に置き、
その傍らに紅梅一枝を置いて、利休に花を生けてくれ と注文。
利休はその紅梅を逆手に採って、鉢の上で花をしごきとった。
開花した花と蕾が入り混じり水面に浮かんだのがとても風流。
秀吉は「利休を困らせようとしたが 困らないやつだ」と上機嫌だった。

利休が、朝顔を見に茶会に来た秀吉に、庭の朝顔を全て摘み取り、
茶室床の間の花入れに一輪だけ入れておいたエピソードもこの本が出典です。

如何ですか? なかなか天晴れ!!
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