日経マネー 2014年 06月号に掲載されていた
債券投資に関するコラムが日経電子版に掲載されています。
日経マネー 2014年 06月号 [雑誌]
価格:
690円
(2014/07/17 00:03時点 )
預金でも株でもない第3の選択肢 債券投資に注目 「株は怖い」人のための債券投資入門
「月刊日経マネー 特集セレクト」で掲載されており、3回に分けて掲載されるようです。
1回目の記事は、株や預金と比較した債券投資の超基本的な特徴が書かれています。
当ブログを定期的に読んでいるような方には初歩的な内容だと思いますが、
「債券って何?」という方は読んでおかれるとよいかと思います。
一応幾つかツッコミを入れておくと...
個人向け社債は株よりも売却・撤退しにくい?
株はいつ株価が大幅に下がるか分かったものではないが、
危ないと思ったらすぐ売却して撤退できる。
定期預金も原則、金利の一部を放棄すれば解約できる。
しかし債券は原則的に、元本割れせずに解約することも、
他の投資家に売却することもできない。
とありますが、株も「危ない」と思ってから売れば損失は出ます。
債券も売ろうと思えば証券会社が買い取ってくれるので途中売却はできます。
もちろん損失が出ることはありますが、
「危ない」と思った株ほどは損失は出ないでしょう...
参考までに、極端なケースとして、福島原発事故直後の東京電力社債の価格を見てみましょう。
第564回社債(2040年5月28日償還;残存期間29年2ヶ月[当時])
2011年3月10日 価格100.43
2011年3月31日 価格78.96
東京電力債は事故後半月で21.4%下落しました。
なお同じ期間で東京電力株は78.4%下落しています。
かなり「最悪のケース」に近づいた状況下でも、
債券価格の下落は株式の下落よりはだいぶ穏やかです。
(注:ただし東京電力債は「一般担保」がついているため、
通常の社債発行体とは単純には比較できません。
ここでは話がややこしくなるので割愛します。)
個人向け社債を中途売却すると損失が出る?
しかし債券は...どうしても売りたければ購入した証券会社などに、
かなり不利な条件で買い取ってもらうしかないのだ。
とありますが、債券を中途売却する際に必ず損をするわけではありません。
株式ほどではありませんが、金利動向によって債券価格も上下をしますから、
債券価格が上昇しているときに中途売却すれば売却益も出ます。
実際、管理人は何度も社債を中途売却していますが、いつも売却益が出ています。
なお余談ですが、債券を中途売却する場合には、
利付債の売却益は原則非課税なので、
株式売買と違い売却益から税金を引かれないので少しオトク感があります。
個人向け社債は購入単位の大きさもデメリットですね
書かれていない(特に預金に対する)弱点として「取引単位の大きさ」があると思います。
個人向け社債の取引単位はだいたい10万円または100万円です。
預金は1円単位ですから、個人向け社債を購入するには、ある程度まとまった資金が必要です。
株式の最低購入金額もピンキリですが、最低購入金額100万円となると、
全株式市場でもトップ100に入るくらい大きな最低購入金額になります。
(なお、今日時点で国内市場で最低購入金額が最も高い銘柄はエスケー化研で、
なんと790万円だそうです。)
株式と比較しても、債券投資は一般的には取引単位が大きい投資です。
個人向け社債市場拡大にむけた認知度アップを望みます!
いずれにしても、日経マネーのような雑誌が債券投資のPRをしていただければ、
もっと個人向け社債市場が拡大するのではないかと期待しています。
資産運用系の雑誌を見ても、株式/優待株/FX/投資信託などは注目度が高いようですが、
個人向け社債はまだまだマイナーな投資商品のようですが、
より認知度があがり、多くの企業が発行するようになることで、
個人投資家にとっての選択肢が広がるよう期待したいと思います。
なお
株式と比べて情報が手に入りにくいのも難点の一つ。
オイシイ債券がいつ、どこの証券会社で買えるのかは事前には分からず、
いいものはすぐ売り切れてしまう
とあるように、債券に関する情報を入手するのはなかなか大変ですので、
個人向け社債ウォッチ!様をはじめ、
他の社債関連ブログの皆様ともあわせて、
是非「社債投資まとめ!」をご活用ください!(宣伝)
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