日中取引時間は、NY市場安を受けた手じまいや弱気の売りが先行し、前日比42円安の4240円で寄り付く。その後、NY時間外の戻りを眺め手じまい買いが入り下げ幅を縮小、結局前日比34円安の4248円で終了。ドル建て金は、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)の議会証言を受けて、早期利上げ観測が広がったことから売られた。同議長は、米経済回復について慎重な見方を示し「高水準の金融緩和策を維持するのが妥当」と表明した。しかし、同時に雇用情勢が予想以上に回復すれば、利上げ時期の前倒しやペースが加速する可能性があるとも指摘した。そのため、金市場では早期利上げ観測が強まり1300ドルを割り込んだ。ただ、高水準の金融緩和策維持を妥当とし、量的緩和終了後の利上げ時期等の出口戦略についてのヒントは得られる内容ではなかった。米国の金融政策に新たな動きは見られず、今回の証言を受けた下げ幅は限定的となりそうである。
本日夜間取引時間は、5月のユーロ圏貿易収支(18:00)、6月の米卸売物価(21:30)、6月の米鉱工業生産・設備稼働率(22:15)、イエレンFRB議長の議会証言2日目(23:00~)などが予定される。次なる材料探しとなり、目先の下値余地は乏しいと思われる。
夜間取引レンジ 4,218円~4,267円
中川
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