耳より情報
ホットマネーの行方
特定資金の介入が思惑のベースとなっている【5815】沖電線に続き、【6620】宮越ホールディングス、虹技【5603】などオールド材料株が急浮上。ただ、沖電線を除いては短命の可能性も高く【6331】三菱化工機、【7727】オーバル など調整を入れた水素自動車関連にホットマネーは回帰しつつある。1周年【6016】神戸発動機、【4624】イサム塗料、【9636】きんえいなど11日の東証2部市場では旧大証単独銘柄に新高値更新が目立ってきた。来週の東証・大証現物市場統合1年を控えてイベント期待的な買いが打診買い的に広がっている。
《注目銘柄を探る》
ビックカメラ、成長が続くリユース市場を取り込む、全店で中古品買い取りへ
【3048】ビックカメラは2015年春をめどに、ほぼ全店でデジタル家電の買い取りを始めると報じられている。グループ企業の店舗やネットで販売し、中古品売買(リユース)を収益源に育てる。【2681】ゲオホールディングスは家電などの中古品売買とDVDレンタルの売り場を融合した店舗展開に乗り出し、今年度中に約50店つくると伝えている。成長が続くリユース市場を取り込む企業の動きが活発になるなか、リユース市場で成長を続けている企業への関心も集まりそうである。
【3048】ビックカメラ
【2674】ハードオフコーポレーション
【2681】ゲオホールディングス
【3177】ありがとうサービス
【3313】ブックオフコーポレーション
【2780】コメ兵
【3021】パシフィックネット
【3179】シュッピン
【3181】買取王国
【3093】トレジャー・ファクトリー
【3344】ワンダーコーポレーション
【9425】日本テレホン
【9927】ワットマン
▼海外投資家 買い越しに転換 東証 7月第1週の主体者別
東証が10日に発表した7月第1週(6月30日―7月4日)の主体者別売買動向(東証1部、金額ベース)によると、海外投資家は再び買い越しに転換した。個人は大幅売り越し(現物、信用ともに売り越し)だった。一方、信託銀行が買い越しとなり、金融法人全体でも買い越し。投信は続いて売り越し。
▼IPO情報
イグニス(3689・マザーズ・100株) 7月15日上場
【公募価格】1900円
【公募価格のPER】35.5倍
【公募株式数】46万株
【売り出し株式数】73万3000株(このほかオーバーアロットメントによる売り出し株式数株17万8900株)
【参考企業(今期予想PER)】
KLab(110.7倍)、モブキャス(111.5倍)、エイチーム(67.6倍)
【見立て】設立後4年。スマートフォン向けアプリに特化して高成長をたどる一方、しっかり利益も出してきた。大株主にベンチャーキャピタルの名がなく、ロックアップ解除規定もない需給は良好。4500円近辺の初値を予想。