それを押してはいけない!

投財堂さん
投財堂さん
ダメだ!



それを押すな!

押すんじゃない!



俺の目の前を何かが横切った。

横切った瞬間、何かが俺の右手を掴む。

しかも、相当な力だ。



「イテテテテ・・・何をするんだ!」

思わず叫んだ。

「ちくしょ~!何だテメェ~は!」

俺は掴まれている自分の右手を見た。



そこで見たものは・・・



何と、俺の右手首は、誰かの手にガッチリ掴まれてるではないか。



恐怖で凍りついた。



「だ、誰の手だ?」



俺は横を見たが、それらしき人物など当然いない。

いるワケがない。

ここには俺一人しかいない。

だとすれば・・・俺の右手を掴んでるこの手は何だ?

この手はどこにつながってるんだ?

その手の主を探ろうとして、視線を移動してみた・・・





ゾ~ッとした。







俺の左手だった。



俺の左手が、俺の右手をガッチリ掴んでいる。



左手は言った。

「お前・・・何、利確しようとしてるんだよ!」

「今、その「売り」ボタン押すと、後悔するぜ。」





あ!!





そうだった、そうだった。

何を血迷って、さっき買った「銘柄F」を利確しようとしていたのか?

無意識だった。

無意識に俺の右手が、「売り」ボタンを押そうとしていたのだ。



ありがとう!俺の左手よ。

お前がいなかったら俺は立ち直れなかっただろう。





以上で本日の後場実況を終わります┏○))ペコ
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