同法案が可決されたことで、企業による従業員のストレス・チェックが義務化されることになり
(2015年末までには改正法がスタート)
これを受けて関連銘柄の8769ARMの株価が一時急騰しました。
http://bizmakoto.jp/bizid/articles/1406/03/news005.html
しかし現実問題としてストレスは仕事だけが原因では無く
家庭の問題・経済面・健康面・職場外での人間関係など多岐に亘ります。
しかもストレスの感受性は個人差が大きく、個人的には(仮面)うつ病などの診断が下らない限り
具体的な対処は難しいと考えます。
つまり無責任な言い方ですが
「ストレスチェックでストレスがあると診断されたからといってじゃあどうするの?」という話です。
もしその結果を受けて企業が何等かの福利厚生義務を負うことになれば
ストレスチェックの信憑性が問題になりますが、これも判断が極めて難しいと思います。
私ならストレスが無くてもストレスがある様に見せ掛ける自信がありますhttp://www.rosei.jp/jinjour/article.php?entry_no=62172
因みに何かと云えばストレスが原因だと良く言われますが
本当にストレスが原因なのか、ストレスの所為にしているのかは定かではありません。
それだけストレスとは便利で都合の良い言葉だというのが私の印象です。
◇ストレスの原因が職場にあるかどうかの判断は難しい
(プライベートのストレスまで企業がフォローする必要があるのか?)
◇ストレスチェックの操作は可能
(ストレスを問題視し過ぎると従業員が育たないのではないか?)
◇企業が従業員の健康管理に関心を持つことは重要だがストレス=病気ではない
(ストレスが原因で欠勤した場合、病欠かズル休みか判断出来ない→正当な評価が出来るのか?)
◇私が経営者なら職場が原因でストレスを抱える従業員のメンタルケアは重視しますが
だからといって簡単に出社拒否する様な従業員は要りません(あくまで人の問題ではないか?)
◇組織が一個人のストレスを理由に方針や体制を変えることはあり得ないので
最終的には個人的な順応性の問題であり、順応出来なければ転職するしかない
配置転換という解決策もあるが、その理由がストレスではキリが無い
結局職場の問題でストレスを抱えた従業員の対処は
直属の上司が面接によって相談相手になるのがbestです。
しかし上司が聞く耳を持たなければ叱責され逆にストレスの増大に繋がるでしょう。
そうなると従業員のメンタルケアを確実に遂行するためには
社員を育てる立場のマネージャー教育が重要だということになります。
取り留めのない話になりましたが、ストレスチェックを義務化しても
チェックだけで終わってしまえばこんな無駄な法改正はないとふと感じたもので。
定期的な上司との面接、非常勤医師やカウンセラーの確保、マネージャー研修の実施
メンタルヘルス支援会社との連携など、企業が自主的に取り組むべき課題は沢山あります。
ですから法制化されても運用に際しては企業間格差がかなり大きくなる様な気がします。
決して無駄な法改正とは言いませんが
もっと優先すべき法改正があるのではないかと感じて少々ストレスが溜まったという次第です。
話は変わりますが、FOMCの政策がややハト派傾向に受け止められたことで
円安に歯止めが掛かった状況になりました。
しかし円相場に関係なく今日の東京市場は大型株中心に海外勢の買いが旺盛で
日経平均が3/7日の高値15312円あっさり上抜けたことで
ヘッジファンドのショートカバーも加わり大幅高になったと言われています。
こうした背景には、GPIFの運用見直しによる下値不安の後退などが考えられ
日経平均15000円台の値固めが着々と進んでいる様に感じます。
(今日の売買)
6952 カシオ計算機(利確) 思うところがあり僅かでも利益があるうちに手仕舞いました。