18日の東京株式市場の日経平均は続伸。前日比139円83銭高の1万5115円80銭となりました。
寄付きでは、緊迫するイラク情勢を背景にした原油高が一服しつつあることで投資家心理が改善したことや、前日のNYダウが3日続伸したことが好感され、買い優勢となりました。また、日米金利差の拡大が意識され、円安・ドル高が進んだことも買い安心感につながりました。ただ、寄付き直後には節目となる1万5000円台に乗せたことで、一旦持ち高を調整する売りが優勢となり上げ幅を縮めましたが、その後再び上昇。財務省が発表した5月の貿易統計では、収支は9090億円の赤字となりましたが、市場では貿易赤字となることは既に折り込み済みであり、相場の反応は限定的となりました。
前場中ごろには、小幅高の水準で小動きとなりました。前日の米株高を好感した買いが引き続き優勢となりましたが、日本時間19日未明には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表が予定されていることから様子見ムードも強く、手仕舞い売りにより上値を抑えられる展開となりました。
後場に入ると上げ幅を拡大。昼休み時間中に日経平均先物への買いが入ったことを受け、値がさ株を中心に裁定取引に絡んだ買いが広がりました。ただ、アジア株は総じて軟調に推移しているほか、FOMCの結果公表が控えている為様子見姿勢は変わらず、上値は限定的となりました。
後場中ごろになると、円相場が円安・ドル高基調を強めたことで主力の輸出関連株の買い安心感につながり、日経平均を押し上げました。業種別TOPIXでは「海運業」など4業種を除く29業種が前日比で上昇するなど幅広い銘柄で買い先行となり、引けにかけて上げ幅を広げ、東京株式市場は大引けを迎えました。
◆日経平均:1万5115円80銭(前日比+139円83銭)
◆東証1部売買代金:1兆7971億円
◆東証1部出来高:18億7722万株
◆値上り銘柄数:1273銘柄
◆値下り銘柄数:410銘柄
◆変わらず:131銘柄
◆年初来高値銘柄数:224銘柄
◆年初来安値銘柄数:5銘柄
◆TOPIX:1,249.15ポイント(同+10.95ポイント)
◆JASDAQ平均:2,177.76円(同+24.50円)
◆マザーズ指数:925.29ポイント(同+13.91ポイント)