ユリウスさんのブログ
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不思議な心と脳と身体の治癒力 -プラセボ効果-
この本を読んで、読者に是非ご紹介したいと思った。ディーパック・チョプラ、ルドルフ・E・タンジ共著、村上和雄監訳、大西英理子訳、保育社刊の「SUPER BRAIN(スーパーブレイン)」である。
副題に「脳に使われるな、脳を使いこなせ、最高の人生をあきらめない心のパワー」とあるし、帯には「読んだその時から人生が変わる。アルツハイマー病研究の世界的権威タンジ博士とウエルビーイング分野の第一人者チョブラ博士が提案する最高の人生を約束する脳の使い方」とあって、更に三人の識者がこんな推薦をされている。
鈴木章(北海道大学名誉教授、ノーベル化学賞受賞者): "Boys, Girls and the Aged be Ambitious!" 脳をうまく使い続ければ、実現しない夢はないと確信する」
茂木健一郎(脳科学者): 本書を読めば、自分の脳をより活かし、もっと生きやすくなる素晴らしい力を獲得できる」
村上和雄(筑波大学名誉教授): 人は心の持ちようを替え、遺伝子のON・OFFを切り替えれば、一生涯進化し続けられる」
【楽天ブックスならいつでも送料無料】スーパーブレイン [ ディーパック・チョプラ ]価格:2,484円(税込、送料込)★大脳生理学の本と思って買ったが、ちょっと違った。肉体に命令を発している自分の脳を如何に使いこなすかが書いてある。昔から「病は気から」と言われているが、これを信じられない方にも一読をお薦めしたい本です。プラセボ効果については翔年も子供のころに変な(良くない)経験をしている。最後にご紹介します。★
大脳生理学や心理学や医学的知見に関して、素人があれこれ言うより、本書表紙の折り返しに上手くまとめた文章があるので、それを抜き書きします。
「本書は、健康や幸福、そして魂の成長へと導く、新しく革命的な「脳の使い方マニュアル」である。(中略) 脳と言う”1300グラムの宇宙”について新しい見地を示し、活用されていない潜在能力について専門観点から解明する。(中略) 最先端の研究とスピリチュアルな洞察を融合させることによって、あなたの脳の持てる力を制限する世にはびこった迷信を払拭する。そしてスーパーブレインを得る方法を、次のように教えてくれる。
・ 脳に使われるな、脳を使おう
・ 健康な脳のために理想的なライフスタイルを構築しよう
・ 加齢のリスクを減らそう
・ 心と体の良い関係を使って、幸福とウエルビーイングを増進しよう
・ 悟りの脳を呼び覚まそう。そうすれば極上の幸福が待っている!
・ 物忘れ、うつ症状、不安、そして肥満といった誰もが直面する問題を克服しよう
あなたの脳は、信じられないくらいの自己治癒力をもち、つねに変化している。脳と自分とに新しい関係を構築すれば、生活は変えられる。脳は、自然が私たちに与えてくれた最古の贈り物だ。(以下略)」
さて、「プラセボ効果」をご存知だろうか。プラセボとはラテン語で「喜んでいたします」という意味だそうである。心と体の治癒力について最も研究されているのがこの「プラセボ効果」だと言う。
これを分りやすい例え話で示そう。医師が患者に、この薬はよく効きますよ、と保証した上で強力な薬を渡すと、患者の症状は、医師の言葉通りに軽くなる。ところが実際には、医師が処方したのは無害で不活性な砂糖の錠剤であった。(特筆すべきことに、この効果は薬に限った話ではない。信じ込めるものなら何でも、プラセボとして作用する可能性がある) なぜ、どうやって、患者は回復したのか? 回復しろ、と心が体に命令したからだ。そのためには最初に、もう直ぐ治るのだ、と心に納得させなければならない。
なんだ、昔おばちゃんが「病は気から」といっていたこととおなじじゃないかと思われた読者もいらっしゃると思います。諺にも「鰯の頭も信心から」がありますし、どんな宗教も「信じるものは救われる」ですね。(笑)
現在の医学では身体がもつ複雑な治癒システム(免疫細胞、炎症、ホルモン、遺伝子、その他を組み合わせて調和させる)を助けはするが、実際に治癒力が起こる方法については未解明らしい。
それでも、砂糖の錠剤が病気に効く訳がないので、治癒力は精神と脳と肉体(細胞)間のつながりにあると推測してもあながち見当違いではないと思う。
翔年はあまりいい子どもでなかったので、こんなマイナスのプラセボ効果を起こした経験者です。(もう時効だからお許しいただきたい)
田舎の小学校の高学年くらいの時のことです。この頃の子どもは野山を駆け回って遊んでいました。山には漆(ウルシ)が自生しており、それに腕などが触れると子どもはみんな皮膚が赤くただれて痒くてたまらなくなったから、特に漆の木には注意するようになっていた。ただし、かぶれ方にはかなり個人差があった。翔年は漆に強いほうでひどくかぶれないのは悪童どもはよく知っていた。
人の虚をついたり、冗談で嘘をいって人を騙したりするのが得意だった翔年は、その頃色白で特に漆に弱い女の子にいたずらをした。後ろから二の腕に柿の葉を「ウワー、うるしだぞ!」叫んで強く押し付けて、女の子を嘘の漆の恐怖で泣かせてしまったことがあった。ところがしばらくすると、女の子の腕に本物のあかいかぶれができてきてビックリしました。このことがあってから、このいたずらはしなくなりましたけど。
この現象も「病は気から」の証明かもしれない。今流行のアレルギー反応も弱い人はますます弱くなり、TVが「明日のスギ花粉の飛散状態は最悪です」と行った途端、鼻や喉がムズムズする人もいると聞く。
脳が恐れに支配された状態では、体に対するネガティブなメッセージが効力を持つのかもしれない。一日も早く医学が進歩を遂げ、精神と脳と体の関係が解明され、だれでも自然治癒力が強化できる方法が早く発見されることを願って止まない。
翔年は「人と動物との相性」や人と人との相性(chemistry)などという、今の科学jでは未解明な分野も、大脳生理学や動物行動学や心理学などの領域に脳と精神の関係が更に解明されることによって進歩するに違いないと思っています。
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