イラク・ウクライナの外部要因に不安は残るものの昨夜は堅調な指標から踏ん張った感じです。米国株も前日比+5ドルで取引を終え、引き継がれた東京市場でも大きな動きは無く日経平均は+42円とこちらも小幅なプラス水準で取引を終えました。
さて、今日からアメリカではFOMC(連邦公開市場委員会)が開催されます。通常であれば大きなイベントとなるので活発な動きが予想されるのですが、昨日のブログでも書いたように今回も100億ドルの資産買い入れ規模の縮小が予定されているだけなので材料的には弱く、仮に予想通りとなってもトレンドを形成する大きな動きにはなりにくそうです。
こんな感じで上値が重そうな今夜ですが、ニューヨークタイムでは重要指標が続きますのでポジティブな結果が続けは102円台に持ちなおす可能性は十分にありそうです。
21:30 米・消費者物価指数(解説はこちら)
21:30 米・住宅着工件数
21:30 米・建設許可件数
どれも注目される指標ですので、結果によっては102円台を回復して下値を固める可能性はゼロではなさそうです。
一方、懸念されているのはイラク情勢です。ちなみにYUIの解説サイトに『イラク情勢って何? 内戦と原油問題が株と為替に与える影響』というテーマで解説記事を昨夜書いてみましたので興味のある方はぜひご覧ください。
→http://finefx2.seesaa.net/article/399655373.html
イラクを巡ってはアメリカが空母をペルシャ湾に展開させるなど緊張が高まっています。ただ、「あらゆる可能性を排除しない」と言っていたオバマ大統領のトーンがダウンしてきています。アメリカとしては「介入したくない」のが本音のようですから軍事行動となった場合でも動きは限定的だと思いますね。
一時的なものであればリスク回避で下落しても長期的には上昇トレンドに回復すると予想しています。
それにしても、イラク情勢のおかげでガソリン価格の下落は期待できなさそうですので、本格的な行楽シーズンを前にブルーになりますね。