気象庁は10日、2014年の夏にエルニーニョ現象が起きる確率は「平常よりも高まった」とするレポートを発表した。
エルニーニョ現象とは、日付変更線付近から南米ペルー沿岸にかけての太平洋赤道域で、海面水温が平年よりも高くなる現象で、世界の気候に大きな影響を与える。
日本においては「冷夏暖冬」になることでも知られ、極端なエルニーニョになると世界各地でハリケーンの多発や洪水、干ばつなどが発生するおそれがある。
そこで気象庁では毎月「エルニーニョ監視速報」を配信しており、前回(2月10日)は同現象の発生率を五分五分と予想していたが、今月10日の速報では夏に「エルニーニョ現象が発生する可能性の方がより高い」と修正。
2013年の夏は高知県で41.0℃と国内の最高気温を更新するなど、全国各地で猛暑日が続いたが、2014年は一転、冷夏となる可能性も出てきた。
なお、次回のエルニーニョ監視速報は4月10日を予定している。