東証のサイトで、投資部門別の売買株数・売買金額の週ごと・月ごとの集計が見れます。
http://www.tse.or.jp/market/data/sector/
投資主体の区分は以下のとおりです。
①証券会社の自己売買
②委託分(個人、法人、外国人、他の証券会社)
※法人部門は、さらに事業法人・投資信託・金融機関などに細分化。
※個人部門は、現金と信用に細分化。
よく
「日本の株式市場は外国人によって支配」
とか、
「外国人が株安に誘導」
などと言った恨み節をあちこちで見かけますが、
東証のサイトのデータを見てみると… というか、投資家なら絶対に見たほうがいいですが…
5月の投資主体別の売買金額を見ると、12日~16日の週を除いて、
個人投資家は売り越しです。
5月月間トータルでは、個人投資家の売り越し額が群を抜いて大きいですね。
5月相場がなぜ低調なのか、私もいろいろ邪推したりしていたのですが、
外国人の仕掛け売りでもなく、機関投資家の売りでもなく、個人投資家が原因でした。
正確な原因は分かりませんが…
(1)消費税UPで景気が悪くなったと感じて売りに転じた
(2)アベノミクスに見切りをつけた or 利益確定した
(3)「Sell in May」の恐怖に駆られた
(4) 高値掴みした新興株をぶった切った or 追証売り
※新興株は、外国人や機関投資家が手を出さないため、
上がるときはバリュエーション無視で高値まで買われるし、
天井打ったら買い支えがないためにダダ下がりです。
5月18日まで続いた新興株の下落は、誰のせいでもないでしょう。
まあ、去年もアベノミクス期待で外国人が猛烈に買って上昇したのに、
11月12月に個人投資家が猛烈に売り浴びせたという実績もあります。
(今年1月の下落は外国人売りが原因でしたが)
今年前半の相場を見た感じだと、
好業績や成長性のある企業、
市場シェアや技術で優位性のある企業などは、しっかり買われています。
外国人や機関投資家が好きそうな銘柄群ですね。
以前の日記で紹介した「新52週高値銘柄」を見ると、今、どんな銘柄が旬なのかが分かります。
私なら、そういう銘柄を相場全体が弱気になった時に買います。
でも、どんな銘柄に投資するのかは個人の自由。
新興銘柄も、喉元過ぎれば何とやらで、また繰り返し盛り上がると思います!
ちなみに、最近の物色の傾向は…(好業績やシェア独占型の企業が多い)
○ガンホー、ブロッコリー、ハピネット、日本通信、アスカネットなど通信関連・ゲーム関連
○大林組、清水建設、西松建設、大東建託、いであ、上場REITなど復興関連、住宅関連、建設関連
○味の素、伊藤園、王将フーズなどの食品
○カシオ、メルコ、HOYA、浜松ホトニクス、東京エレクトロン、アマダなど、ハイテク・電機
○三菱商事や、上場新興国株ファンド、上場資源エネルギーファンドなど、資源関連
○セコム、綜合警備保障、オリエンタルランド、JR東海、日本空港ビルなどのオリンピック・リニア、観光関連
以前に比べて、セクターの幅はかなり広くなっています。
今後も、相場全体の上下はあるのでしょうけど、
しっかりと銘柄を選べば相場環境に左右されない投資は可能かと思います。
私自身は、3月4月に買った株は全部売ってしまいました。
これから先は未定ですが、空売りするのは若干時期尚早、
ダウが高値追いしているうちは日本株は急落には買いで対応します。
ダウが高値を抜けなくなり、日本株が高値を追い始めたら、プットオプションでも買えばよろしいかと。
リスクマネーの大まかな傾向を見るには、
米株だけでなく新興国株、為替、米国債、商品などの全体的な動きも合わせて判断したいと思います。
2件のコメントがあります
1~2件 / 全2件
Rsunさん、こんにちは~
これは見やすいグラフ、ご紹介ありがとうございます♪
やっぱり視覚化すると分かり易いですね!
それにしても、個人投資家は急落時の一瞬だけ買い越して、
あとはひたすらダラダラ売っているのですね…
なんで海外投資家がいつも相場の足を引っ張っているかのような誤解が蔓延しているのかが、とても不思議なのですが、
今日、日記に書いたとおり、データを無視して誤解を招くようなニュースが蔓延している、っていうのが実態のようでした。
これは見やすいグラフ、ご紹介ありがとうございます♪
やっぱり視覚化すると分かり易いですね!
それにしても、個人投資家は急落時の一瞬だけ買い越して、
あとはひたすらダラダラ売っているのですね…
なんで海外投資家がいつも相場の足を引っ張っているかのような誤解が蔓延しているのかが、とても不思議なのですが、
今日、日記に書いたとおり、データを無視して誤解を招くようなニュースが蔓延している、っていうのが実態のようでした。