ゆきママさんのブログ
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本日のECB理事会とドラギ総裁記者会見について展望・見所
さて、いよいよ今週のビッグイベントの一角である、20:45の(欧)ECB・金融政策発表と21:30からの(欧)ドラギECB総裁記者会見が行われますのでまずはそれについて見所や展望などについてまとめていきたいと思います٩( ‘ω’ )وイクゼー!
ユーロにとっては今年最大級のイベント! 前回のドラギECB総裁の記者会見では、「必要であれば、6月のECB理事会で行動することは容易である」という市場との確約とも受け取れるような発言をしたため、大幅にユーロ安が進みました。
そしていよいよ本日、6月のECB理事会が開催されるわけですが、ユーロにとっては今年最大のイベントにもなり得るため、大きく上下する可能性もありますから警戒しておくべきでしょう。
まずはもちろん、ECBによる金融政策の発表内容が注目されるわけですが、その後のドラギ総裁の定例記者会見においても、発表内容などによっては乱高下することが予想されますので、最大限注意を払ってイベントを見守っていただければと思います(。・Д・)ゞヨウチュウモク!
マイナス金利の導入は?現在の市場の見方 てなわけで、今回のECBの金融政策における注目ポイントについてまとめていきます。まず1つ目は当然の事ながら追加緩和の有無でしょう。
現段階では、中銀預金金利(預金ファシリティ金利)をマイナス水準に引き下げる見通しが大勢となっています。まずはこの一般銀行の預け入れに対して金利(手数料)を課すという、史上初のマイナス金利導入が行われるかどうかがポイントになります。
少し解説を加えておくと、前回はリファイナンス金利(借り換え金利、借金の返済のために新たな融資を受ける際の金利)が0.25%、限界貸付ファシリティ金利(中央銀行が一般金融機関に貸し出す際の金利)が0.75%、預金ファシリティ金利(一般金融機関が中央銀行に預ける際の金利)が0.00%とそれぞれ据え置かれていました。
そして今回のECBでは、0.10~0.15%の金利の引き下げが予想されていますから、もし引き下げが実施されたとすると、預金ファシリティ金利が現行の0.00%から引き下げ後には-0.10~0.15%となるので、マイナス圏に突入するということです。これがいわゆるマイナス金利導入と言われるモノの正体です。
要は、一般銀行が中央銀行(この場合はECB)にお金を預け入れる際に金利(手数料)を払う仕組みを導入することで、むしろ民間への融資を積極的に行うように促すというのが狙いなんですよね((φ(・д・。)ホォホォ
また、この他にも民間企業への融資を条件に銀行の貸し出しを支援する政策(長期資金供給オペ)なども予想されていますが、いずれにせよ地味というか、最初に話したようにすでにエコノミストの大半がこれらの政策を予想していることもあり、すでに織り込み済みといった感があります。
したがって、上記の金利引き下げによるマイナス金利の導入や銀行の貸し出し支援といった緩和内容では、逆に市場からの失望を招く恐れが指摘されており、そう考えるとここまで下落し続けていたユーロが買い戻されて、反発する可能性も十分ありそうです。
もちろん、まさかの追加緩和策なしというゼロ回答になった場合は言わずもがな・・・大反発の流れでしょう。
結局はドラギ総裁の発言次第なのかも… 結局のところ、市場を驚かせるような派手な内容にならなければ、これまでもかなりユーロ安が進んでいることもあって、短期的には一段のユーロ安は厳しそうです。
もちろん、国債をはじめとした債券購入による量的緩和(QE)が実施されれば、ほぼ織り込まれていないため、ユーロが急落するといったシナリオも考えられなくはないですが、財政に関する法律が厳しいEUでは現段階での実現はかなり難しいと見られています。まぁだから導入されればサプライズなんですけどね。
とすると、ECBの金融政策発表についてはほぼ予想通りの結果となることが見込まれ、特にサプライズもなければユーロ安どころか、むしろユーロ高となってしまう可能性も・・・(´・ω:;.:...
で、そんな中でこれまでのパターンと同じように、ドラギECB総裁が登場するわけです((((((ノ゚⊿゚)ノヌオォォォ まぁこれまでのドラちゃんの活躍は言うまでもなく、特に金融政策を導入することなく幾度もユーロ安誘導を成功させていますから、上記で述べた以外のプラスアルファの政策が発表されなければ、最終的にはドラギ総裁の会見内容次第となりそうです。
というわけで、前回に続き今回もドラギ・マジックなるかといった感じです。すでにエコノミストの間ではユーロ安の継続性について懐疑的な見方も出始めているため、そういった意味で今回もドラギ総裁の威光が試されることになりそうです。
会見内容としては、今後のさらなる追加緩和の示唆や量的緩和に関する言及などが予想されるわけですが、発言次第ということや、それに対する市場の反応というのは予測が非常に困難なため、今回は予断を持って相場を見るべきではないと思います。
金融政策におけるサプライズなしに、一段のユーロ安というのは難しそうな情勢ではありますが、ドラちゃんの行動が読めない以上、展望については何ともいえないというのが正直なところでしょうか(m´・ω・`)mゴメンネェ
いずれにせよ、荒れた展開となる可能性も高そうですから、ユーロ関連の通貨を持っている方はこれらの発表前にポジションを整理するなどして、急騰・急落に備えておくと良いのかもしれません。
大体こんなところでしょうかね(´Д`υ)))ウーン… まぁサプライズが無ければ、もうドラギ次第ということで・・・。
そしてここからはいつものように昨日・今日のドル・円相場まとめになります。昨日の海外市場では、1ドル=102.40~102.70円台での上下が続きました。欧州市場では、序盤は株安もあってか小幅に値を下げて始まったものの、下値は限定的で底堅い値動きを続けました。
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