Bosphorus Bridge and Turkish Flag / KLMircea
22日、トルコ中央銀行が政策金利の引き下げを発表しました。市場では据え置きが予想されていたため、トルコリラはいったん下げました。
トルコでは、昨年来の大規模な汚職事件による政治的動揺を主な原因として、トルコリラが対米ドルで過去最安値を更新していましたが、今年1月末に中央銀行が「異次元引き締め」とも言うべき大幅な利上げを断行した結果、通貨安に歯止めがかかりました。しかし、景気浮揚の足かせとなる利上げに対してエルドアン首相は反発し、4月頭には「すぐに利上げすべき」と中央銀行の独立性を脅かすような発言をして市場から顰蹙を買いました。
こうした政治的圧力に屈したのかどうかはわかりませんが、今回は利下げとなりました。今のところインフレ率に明確な改善の兆しは見えていないにもかからず予想外の利下げを行ったことで、1月の利上げ以降は上昇に転じていたトルコリラの見通しが、若干不透明になったと言わざるを得ません。
<>
トルコ中銀が予想外の利下げ、主要政策金利9.5%に 不確実性の低下で
トルコ中央銀行は22日、主要政策金利の1週間物レポレートを50ベーシスポイント(bp)引き下げ、9.5%とした。利下げは1年ぶりで、据え置きを予想していた市場にはサプライズとなった。
中銀は声明で、「不確実性の低下」とリスクプレミアムを示す各指標の改善を背景に市場金利が期間を問わず低下していることを理由に挙げた。
翌日物貸出金利は12%に、翌日物借入金利は8%に、それぞれ据え置いた。
トルコのエルドアン首相は先月、中銀に利下げを求めていた。首相は8月の大統領選挙に出馬すると見込まれており、力強い経済成長の持続を望んでいる。
通貨リラは中銀の決定を受けて、一時対ドル で2.10リラに下落したが、その後下げを戻した。
アナリストは主要インフレ指標が年央に低下を示し始めるまで、利下げはないと予想していた。4月のインフレ率は前年比で予想を上回る9.38%となった。
中銀もまた、インフレ率が6月に低下し始めると予想しているが、年末のインフレ率は7.6%と、依然として目標を上回るとみている。
中銀は、インフレ見通しが大きく改善するまで、引き締めスタンスを維持すると再び表明した。
(ロイター, 2014/5/22)