株価版「対称性の破れ」

優利加さん
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先週金曜日の米国株式相場は小高かった(DJIA +32.37 +16,583.34, NASDAQ +20.37
@4,071.78)。為替レートもドル円で102円台目前まで円安方向へ動いた。しかし、本日の日本株全般は下げる銘柄の方が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が382に対して、下落銘柄数は1,327となった。騰落レシオは81.19%。東証1部の売買代金は1兆6076億円。

TOPIXも日経平均も小幅安となった。薄商いの中、5月8日(木)以来、はらみ線、包み線、はらみ線と続き、いよいよ煮詰まってきたように見える。

TOPIX
-8 @1,158
日経平均 -50円
@14,150円

もし、株価の動きが完全にランダムで動き方が上下対称であれば、株式トレードの期待値はゼロになり、儲け続けることは理論的に不可能である。しかし、現実には、株価の動きは完全なランダムではなく、また、上下対称の動き方もしない。これはトレーダーにとって極めて重要なことだ。ここに、我々トレーダーが期待値プラスで設けることができる理論的根拠があるからである。陽線と陰線の出現確率が違い、それぞれの長さも平均値も違い、標準偏差(=バラツキ)も違う。まさに株価版「対称性の破れ」である。この対称性の破れがあるからこそトレーダーは儲けることできるのだ。

33業種中上げたのは3業種のみだった。下落率トップ5は、ゴム製品(1位)、鉱業(2位)、非鉄金属(3位)、パルプ・紙(4位)、石油・石炭(5位)となった。


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