ゆきママさんのブログ
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ウクライナ情勢のこれまでの動きと今後について
親ロシア派の武装勢力はプーチンの制止を振り切って、11日に予定通り自治権の拡大を問う住民投票を実施することを発表。さらにはロシアがこのタイミングでミサイルを使った軍事演習を始めるなど、混迷を極めつつあるウクライナについて、そもそもこの問題の背景などから、ここまでの動きについて振り返った上で、今後についてまとめていきたいと思います。
ウクライナ問題の背景について ウクライナにとって不幸だったのは、何といってもEUとロシアのちょうど中間に位置していたことでしょう。経済規模で見れば日本の1/50程度・・・日本に置き換えれば一都道府県程度の価値しかありませんが、地政学的な重要度が非常に高いため、その実質的な支配権をめぐって、EUとロシアの対立に巻き込まれてしまいました(´・ω・`)ショボーン
EUは天然ガスの3割以上をロシアからの輸入していますが、そのうちの6割程度がウクライナを経由していると言われています。つまり、EUにとってウクライナを取り込むことは、エネルギーの安定供給の観点から考えても非常に重要なわけです。
一方でロシアはというと、ウクライナがEU取り込まれてNATO(北大西洋条約機構)に加盟することを強く警戒していました。何故なら、地理的に見てもウクライナの近くにはロシアの都市・軍事施設があるため、目と鼻の先に欧米の脅威が迫って来てしまうんですね(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
キエフデモから今日までの事態の推移 まぁこういった背景から、EUもロシアもお互いに政治工作を続け、ウクライナの実権を掌握しようとしてきました。昨年11月末にウクライナのビクトル・ヤヌコビッチ大統領がEUとの連合協定締結協議を停止を発表し、流れは一気にロシア側へ傾くかと思われましたが、そこでキエフ・デモが発生します。
最初は反体制派(EU派)による単なるデモだったのですが、徐々にデモ隊と警官隊の衝突がヒートアップし、最終的には80名以上が死亡し、1,100人以上が負傷したと言われています。
3ヶ月以上続いたこのデモは、最終的に反体制派の勝利となり、ヤヌコビッチ大統領はウクライナ国外へ脱出し、数日後の2月23日に野党勢力の代表であるオレクサンドル・トゥルチノフが大統領代行に就任しました。
つまり、実質的にウクライナ政権が実質的にEU側へ。そうなると、当然ロシア側は危機感を覚えるわけです。しかも、このデモにはアメリカの関与が強く疑われており(デモはアメリカの演出・工作があったと指摘)、ロシアからすれば欧米にしてやられたというか、目の前で獲物をかっさらわれるのはやはり気に食わないといった状態にヽ(`Д´)ノプンプン
そこでロシアはついに軍事行動に出ます。これが3月1日のクリミア侵攻です。クリミアのロシア系住民からの支援の求めに応じて、というのが名目ですが、これによってクリミア半島の軍事的な実効支配に成功しました。ちなみに3月16日実施されたロシア編入の是非を問う住民投票では、95%以上の賛成となりロシア側への編入を進めています。
それからは、ロシアとEU、アメリカの非難合戦と経済制裁といった流れです。また、4月17日はウクライナ、EU、アメリカ、ロシアの4者の外相が協議し、事態の沈静化へ向けた対応を行うということで合意しましたが、事態の進展はなく今日まで至るといったところでしょうか。
まぁ度々ウクライナ軍と親ロシア派武装勢力の衝突が繰り返されて、死傷者も出るなど緊迫した情勢は相変わらずです。
今後の動きと為替相場への影響について まずは11日にウクライナ東部での住民投票が強行される見通しになっています。これによってさらなるウクライナの分断が行われる可能性もあるわけですが、そうなってくるとアメリカやEUの経済制裁といった動きも予想されますので、当然上値は重くなりそうですね(´・ω・`)
ただ、そろそろ市場も慣れてきた面があるため、これでさらに下押しされるという感じはあまりないですが、いずれにせよ警戒は必要でしょう。
そして、市場への影響にについて考えていくと、これまでウクライナ危機に伴ってかなりの狼狽売り的な動きを見せてきました。ただし、NYダウを見ればお分かりのように、すでに問題発生当初の水準は超えており、参加者が完全に戻ってきちゃっています。
なので、ウクライナ情勢が市場でどのように受け取られているかを推し量るなら、為替よりも株価を見たほうが良いかもしれません。要するに、株価が下がるなら要注意ですが、それほど下がらないのであれば少しは楽観しててもいいのかな~とw
したがって、ウクライナ関連の報道を受けて株価が大きく下がったら、これはヤバいのかなといった意識を持っておきたいですねd(・ω・*)ネッ
大体こんなところでしょうか。難しい問題ですが、結局一番の犠牲者はウクライナ国民なんでしょうね・・・(ノд-。)
ここからは昨日今日のドル・円相場について。昨日の海外市場は、1ドル=101.40~101.80円台での値動きとなりました。欧州市場は、ECB理事会を控えて高値圏でのモミ合いが続きました。
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