「設備投資3.7%増に鈍化」「非製造業5年ぶり減」「製造業は6.4%増」「資源高など響く」(日経新聞25日朝刊)
「国内景気をけん引してきた設備投資の減速感が強まってきた。」と書かれているが、記事の内容は説得力がない。
1.全産業の08年度の設備投資当初計画は前年比3.7%増、で07年度実績の7.6%を2.9ポイント下回っている。通常、設備投資は当初計画を上回る場合が多く、必ずしも減速とは言えない。(ただ、世界景気が減速する可能性も高く、その場合投資抑制の可能性もある。)
2.「国内景気」と言いつつ、この数字は海外も含めた数字である。
3.製造業は6.4%増で07年度実績の3.6%を上回っている。しかも、「海外投資は0.6%増にとどまる。」のであれば、(内外の比率が帰されていないので正確な数字は分からないが)国内の設備投資はこの数字を上回る。