更に太った・・・

瓜生 憲さん
瓜生 憲さん
休日、陽気に食べまくっていたら、ただでさえ、太っているのに、更に太ってしまった・・・。
※週末の食べっぷりは「休日らしく」シリーズ参照

僕が2000年秋に入社した某米系証券会社の調査部では、当時の部長が「アナリストの給料のグラム単価は変わらない」と口癖のように言っていた。それが本当かどうかの十分な検証は行われていないが、一つ言える事は僕が同社在籍時に太ったということ。これでも、昔はテニスプレイヤーで、当時はこんな僕でもそれっぽい体型だった。無論、今では見る影もない・・・。

僕はストレスが溜まると太りやすい体質で、これでかなり損をする。一般的には、悩み事があったり、苦労したり、していると、食欲が無くなったりするのか、痩せる傾向にあるようだ。しかし、僕の場合、内臓の消化力が低下するようで、食欲が減っていても、それ以上に消化力が低下し、結果的に太ってしまう。そうすると、「最近、美味しいものを食べすぎなんじゃないの!?」というコメントをもらう等、周囲から苦労しているように見られず、つらい話をしても、なかなか親身に聞いてもらえない。

そんなグラム単価が変わらない職業に就いている時、それも特に入社したての頃、僕のストレスは相当なものがあった。社内を見回しても、百戦錬磨のツワモノみたい方々ばかりで、一言喋ると10くらい突っ込みが返ってくる。突っ込まれないように・・・と思っても、能力がないから突っ込まれる。どうしたら突っ込まれないのかなぁと思いながらも、そう簡単に状況は改善しない。しかも、そのうち半分くらいは文句に近い。「こんなの客に話せって言うのか!!!」みたいな・・・。でも、実は皆とっても素敵な人で、多くは今も親交がある。(決して怖がってフォローを入れているわけではない)そんな素敵な人たちが厳しいコメントするには理由がある。それは、当時の僕が企業ばかり見ていて、投資家を見ておらず、投資家の気持ちが分かっていなかったからだ。

当時の僕と同様に、株を始めたばかりの人や、アナリストに成り立ての人が株価を当てられないのは、企業しか見てないことが多いからだ、と僕は思う。株価は企業努力を適切に反映すべきものであることは事実だが、株価を決めるのは企業ではなく、市場である。そして市場を構成しているのは、投資家であり、機関投資家から個人投資家、長期のファンダメンタルズから、短期のデイトレーダーまで判断基準は様々だ。

決して自画自賛ではないが、通常、30代でないとなかなかシニアアナリストのポジションを得ることは難しい中、僕は20代のうちから、外資系証券のシニアアナリストとして個室が与えられ、数人のアシスタントのサポートを受けながら、複数の産業の分析を任せられていた。これはアナリストに成り立ての頃、当時の上司がリスクを採って僕にある産業を任せ、いち早く投資家に接する機会を与えてくれたからだと思う。

通常、アナリストは、独り立ちするまで、長い期間、修行僧のような生活を送る。朝から晩までシニアアナリストの指示の元、世界中の文献から調査をしたり、Excelを駆使して業績予想をしたり、企業にヒアリングをしたり、皆大変過ぎて会社から徒歩圏に住むのが当たり前の状態だ。急な指示がくることもあるので、なかなか予定も入れられないし、夜中に呼び出されることもある・・・らしい。こんな生活が数年間続き、その後、やっと小さい銘柄から自分の担当銘柄が与えられ、自分の意見として投資家に推奨ができるようになるのである。でも、そんなに修行を積んでいても、なかなか投資家を満足させる推奨は最初からできるものではない。なので、シニアアナリストになるのは30代に入ってからになるのである。

しかし僕の場合は、某通信会社のIR担当者からアナリストに転職して、間もなく個別銘柄を担当し、その後、数ヵ月後には産業を担当していた。そして、そこから数ヶ月後の初出張は3週間で世界一周だ。先程から登場している当時の上司から「短期間でそれだけ多くの投資家に会うと違いが分かる」、とありがたいお言葉を頂戴して僕は旅立った。

確かに一度に多くの投資家に会うと違いが鈍感な僕でも感じ取れたが、今考えると、その当時の僕はアナリストとして酷かった・・・。何が酷いって投資家の気持ちを微塵も分かっておらず、自分の熱い思いだけをぶちまけるだけの若造だった。結果は酷く、欧州の顧客とは喧嘩までしてしまったり・・・。そんな僕も30歳近くになる頃には、他の外資系証券に更に上のポジションで移籍し、アナリストランキング(世界の機関投資家による人気投票で選出)でも上位にランクされるようになった。

またもや無駄に長い文章を書いてしまっているが、何が言いたいのかと言うと、投資家も、アナリストも、株式市場に育ててもらうものだと思う。知識を蓄えたから、人のマネをしたから、分かるものではない。そして、成長への早道は、自分で痛い思いをし、そして苦しいことも、楽しいことも、市場内の仲間と共有していくこと。

僕は、今でもリスクを採ってくれた当時の上司を師匠として誰よりも尊敬していると同時に、日々感謝している。そして僕が若くして体験した貴重な体験をより多くの人に体験してもらいたくて、『みんなの株式』を作った。このサイトを沢山の投資家が集う場へと成長させ、市場の「呼吸」が感じられる場としたい。


あぶない、あぶない、キャラクターに合わない真面目な終わり方になりかけてしまったので、おまけコメント。
週末に書いた「休日らしく」に対するコメントが少なくて寂しかったので、とりあえず「休日らしく」シリーズ(7月14日~16日)に写真を添付してみました。特に瓜生製ハンバーグへの感想を待ってます!

あと、フレンズが90名になった!100名を超えたら、『みんなの株式』の裏話を始めます!ので、皆さん!フレンズ募集中ですよ!
11件のコメントがあります
1~11件 / 全11件
ウィルキンソンさん
ミーハーなので、ビリーズブートキャンプは購入しました。ただ、ご質問にもあったように、なかなか時間が取れないのが現状です。

赤菱ちょびさん
貴重な体験を共有いただきありがとうございます。僕自身、日記を書きながら、色んな方々にご指摘いただいた(・・・というか怒られた)日々を思い出しました。でも、そうやってご指摘いただけることは幸せなことだと思っています。料理については、実は滅多にやらないのですが、また時間を見つけて頑張りたいと思いますので、楽しみにしててください。

かずさん
ハンバーグは、僕でも作れるくらいですから簡単です。合挽きミンチ、玉ねぎ、パン粉、卵、牛乳、塩、胡椒くらいが必須で、後はこね回して、何とでもなれ!って感じです。※あくまでも個人的には・・・。

世界の郷さん
個人的に、アナリストもそうですが、個々人が得られる情報量というのには限界があると思います。願わくば、弊社サイトをそういった情報収集の補完方法の一つとして活用いただき、他の会員の方々との情報交換で、これまで目が配られなかったところまで見通せるように成っていただければと思っております。

浪速のジュリーさん
ありがとうございます。今後もご活用お願い致します。

あさっての投資家さん
良かったら、良い本も今度、皆様にも共有ください。弊社役職員もそのような個人投資家様の拠り所を目指して、日々努力をしています。おかげさまでフレンズは100名まで、あと少しです。

10%の独断決定者さん
社長TVをご覧いただけたのでしょうか?私にも色々と思いがあり、『みんなの株式』の構築理由も、まだあります。また機会を見つけてご紹介させていただければと思っています。

su-postgresさん
バリバリの実業家なんて、とんでもないです!!おかげさまで色んな体験をさせていただいておりますが、実業については初めての体験で、日々試行錯誤の連続です。ただ、テニスやアナリストの経験で学んだことの一つに「努力の向こう側には、常に何か新しいことが待っている」ということがあります。皆様にとって有益なサイトになれるよう、役職員一同、努力をして参ります。

チカさん
友録100人まで、あと、もう少しです。ご協力ください!!!
チカさん
こんちわぁ~♪
チカでつ(n‘∀‘)η  ヤァーッホォー

素敵な言葉をありが㌧
一部コピーさせていただきます。元アナリストなうりちゃんの言葉を無料で見れるなんてみんかぶ最高でつ~~♪

友録100人とダイエットファイトォ*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*!!!☆
yasuponqさんのコメントにあった株式投資は美人投票に
喩えられることがある・・についての私見ですが、
各投票者は、「自分が誰を美人だと思うか」ではなく
「多くのヒトが誰を美人と思うか」という観点から考えて
いることになり、
我々の銘柄選択=投票の基準になるポイントは
中長期的には次代を拓く革新高成長企業の株価は
その成長力に連動すること・・であり、
これが中長期的には多くの投資家に支持される
美人投票の普遍的な基準となるものと
信じていますが・・どうなんでしょうか?

過小に評価されていると思われる株価が
実体に見合った水準に向けて見直される時を楽しみに。
瓜生社長も今やバリバリの実業家。
アナリストさんたちに分析される側になったのですね。

一方で実業家になったからこそ、アナリストとしてさらに磨きがかかったのではないでしょうか。

いろいろな経験をつめてうらやましい限りです。
私もまだまだ挑戦しなければ・・と思いました。
アナリストが果たしてきた企業と投資家の橋渡し機能・・
について
社長のこの日記を読むまでは、
花形アナリストとして、外資系が強い投資銀行業務・
業界事情に精通しIPO上場後の成長戦略作成提案とか
企業に対する経営戦略アドバイスといった
取引先の財務・経営課題の解決支援ができなくなり、ただ
投資家の売買増だけが目的の“サービス”やスコアリングを
競わされる花形職業に違和感を感じたのが、
花形のシニアアナリストを辞めた理由だとばかり
思っていました。

ちなみに、平成10年ドコモ上場時頃に
「アナリストは世の中を変える力を持てるよ」の名セリフを
言われたとかいうO氏と、日記の師匠は同一人物でしょうか?
私の場合、株式投資を始めたのが運よくバブル末期ではなかたこと、そして運よく良い本を読むことができたので、今のところ大失敗はありません。
(注:小さな失敗は山ほど!)

でもネットや雑誌等を見渡すと、そのどちらかが良くなかった為に、手痛い経験をされている方が結構いらっしゃいます。

そんな訳でみんかぶが、経験者と未経験者を結び、個人個人が投資レベルを上げられる場になっていることを感謝しています。
(おっと、瓜生社長につられて真面目に書いてしまった!)

> あと、フレンズが90名になった!100名を超えたら、『みんなの株式』の裏話を始めます!ので、皆さん!フレンズ募集中ですよ!

おぉ! それも期待して待っています。
最後の言葉気に入りました。

[このサイトを沢山の投資家が集う場へと成長させ、市場の「呼吸」が感じられる場としたい。]

愚痴ったり、反省したり、実際売買しながら、サイトを行ったり来たりしてますよ。
ふむふむっ♪痛い思いをしても、投資活動をそこで止めるのではなく、なぜ痛かったのか?をキッチリ考えて、経験として蓄積できなければ、カモにされちゃいますねっ♪

日本株式が、日本人(国内に住んでいる)人であれば、海外株の直接売買よりも確実性も高く、情報収集力・スピードにおいても優れているとおもってまつ♪ハイ

郷も長期でゴロゴロしながら勝てる投資家になれるように沢山の仲間達と日々情報交換&実践投資を怠らないようにしております♪ハイ

PS みん株裏話っ♪楽しみにしてまつっ♪
かずさん
この前からうちの親はビリーズブートキャンプ始めましたよ笑
おいしいハンバーグ作れるようになりたいです><ノ
(退会済み)
成長するには、痛い思いをしないといけないのは、凄く解ります。
わたしも、会社員時代は、お客様に怒鳴られ、営業に怒鳴られ、上司に怒鳴られ、仕事をしてきました。
そこでめげずに這い上がってきて始めて、仕事の楽しさが判りました。

ハンバーグ、美味しそうでした。
美味しそうなんだけど、実は、ハンバーグを受け付けない身体になってしまって、食べられません!
食べると胃がもたれる。
いわゆる老化って奴です。
胃潰瘍経験者なので、重い物はだめです。

作るのは好きで、ソースに工夫をしているのを聞いて、フムフムなるほどです。
煮込みハンバーグになると、どうしてもデミグラスソースの発想になってしまうのですが、このソースだとデミグラスよりはさっぱりしてそうですね。
トマトソースだから、バジルとか少量入れると、もっとイタリアンになりそうですね。
今度、お料理したら、またアップしてください。
(退会済み)
太ったのですね。。。ご愁傷様です。
そんな社長様にビリーズブートキャンプ、または、お手軽にできるWiiをどうぞ。
そんな時間もなくお忙しくされているのでしょうか?
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