株価は企業が成長することによって上昇することは間違いないようだ。そこには期待も含まれる。しかし、この頃、従来の成長と意味が異なって来たような気がしてきた。
生活保護費受給世帯数の過去最高更新、派遣社員数の増大等は社会構造の変化を意味する。加えて、少子高齢化、インターネットの普及、女性の社会進出等々。
「持っている人は与えられて、いよいよ豊かになるが、持っていない人は、持っているものまでも取り上げられるだろう」との予言は当たらずと言えど遠からずだ。
極端に言えば、金持ちが全体の2%で残り98%が貧乏人の世界だ。アメリカ型社会に日本も移行しつつあるようだ。日本はかつて1億総中流と言われた時が確かにあった。
こうした変化のなか、株式投資にも発想の転換が必要になる。イオンとセブン&アイHDの経営思想の違いをヒントとすることにしよう。