ヘッジファンドは、売るために買う、という厳然たる事実をまず共有したい。某機関では、昨年HFが買った株は5兆6千億、買ったコストは12000円と見ている。これが今年になって大幅に減った。残っているのは、あと多くても3兆という。
オイラにはイマイチわからないんだけど、HFは中国を物凄く懸念していて、しかし中国株じゃマーケットが小さ過ぎて仕掛けられないことから、日本売り、というよりまだ売りそびれている株の始末をつけに来るらしい。
さて、ここからだ、よーく耳かっぽじって集中して欲しい。例の公的及び準公的年金の株式運用比率を上げるというやつだ。ここの現在の債券比率は71%だが、これを見直し、日本株比率を12%から25%に引き上げる。来年3月には公的年金が160兆円になるので、新規に株式に向かう真水のお金は20兆を超えるのだ。これにさらに大きい準公的資金が出番を待つ、ということらしい。
もう一度、頭を整理しよう。昨年はヘッジを含めた外人全体の買いは15兆円。馬鹿げた話だが日本勢はほぼこれと同額(14兆円強)を売ったことが確認されている。まあ、いい、そんなことあ、どうでもいい。要は、昨年の外人買いを上回る買い余力が控えているってことは、ヘッジの売りを止める効果が大きいと、その機関は言うのだ。ヘッジの出口が先送りになり、日本勢の売りが一巡した環境で、壮絶なダマし合いが繰り広げられるにせよ、物理は、力学は自明の方向に向かう。
5月にHFの決算がありここが最悪、売りのピークらしいが、私のソースはその後の相場の展望は明るいという。円安は当然進むがこれによる業績アップは期待薄ながら、6月に政府の成長戦略と日銀のリスク資産購入が一度に出る公算が高く、それが大きな山になる。
どうも人の口述を急いで書き留めたのでハギレが悪いが、このスジのこれまでを見てると大きいところで必ず当たる。余談だが、その人は安倍首相の右傾化が止まることが外人買いの最大のキッカケになると真剣な顔して言ってたな。
あー、疲れた。そういうことです。また下がりそうな気配ですが、頑張ってください。スッカリエドベン忘れちゃった。