STAP細胞ねつ造問題で記者会見が行われた。
発見報道がなされた時から疑問に思っていた。
IPS細胞発見でノーベル賞を受賞した山中教授がこう言った。
「事実ならば素晴らしい事。是非一緒に情報を交換して発展に協力したい。」
そして協力会談に参加を呼び掛けた。
だが小保方さんは出席しなかった。
世界的権威者の呼び掛けに拒否を示した。何故か?
明確で合理的会談出席拒否理由を示さなかったのは何故か?
そして200回もSTAP細胞製造に成功していると今日も述べた。
200回の成功事例はとても素晴らしい事だ。
だとすれば200回の記録ノートが存在していなければならないがその存在を示せなかった。
今日の会見で質問が核心に及ぶと秘密を楯にとって発言を避けた。
ねつ造と言う疑惑を晴らす絶好の機会である筈が却って疑惑を深める結果となった。
涙では疑惑を晴らす事は出来ない。研究者ならば厳然たる事実と検証で反論すべきであった。
小保方さんも立派な研究者であろう。
研究者なら記録ノートがどれ程重要で、ねつ造や偽造を防ぐ為の手段であり常識であるのは百も承知していると思う。
200回も成功していて「チョットしたコツ」があると発言された。
そのコツは?と質問されても逃げた。記録ノートにも200回の成功事例とコツの記載がなかった。
なかった事も厳然たる事実であり小保方さんも認めた。
山中教授は自分が発見したIPS細胞を世界の研究者に提供して再現実験を求めた。
そしてその事実が再現されて、初めてIPS細胞の存在が証明されたのだ。
小保方さんの場合、共同研究者の山梨大教授が提供した細胞でSTAP細胞を再現したとして返却された細胞が、提供された物と遺伝子が異なっていた。
つまりクローンであるべきSTAP細胞が別の細胞に取り換えられていた。
共同研究者からさえ引導を渡された理由のひとつである。
個人的好き嫌いで判断する訳ではないが「研究と発見は再現されてこそ事実と認められる」のがこの世界の決まりである。
小保方さんがこの決まりを知らなかったとは思えない。
マスコミがどう言おうと理研の幹部がどう非難しようとも「STAP細胞を再現」すれば小保方さんの勝ちである。
研究者ならば弁明記者会見より「再現」を行えば済む事ではなかったのか?
記者会見を聞いていて居眠りをこいだ。
それほどまでに真剣味が薄かった。
期待をしていただけにしっかり反証して欲しかったのは私の思いだった。