国民の2人に1人が持つまでに浸透したスマートフォン。利用料金は平均で月額7564円ですが、これが半額以下の月額2980円から利用できるスマートフォンを流通大手のイオンが発売しました。料金を低く抑えることができるそのワケは・・・。
激化する価格競争に新たな相手が加わりました。流通大手のイオンは、料金が格安なスマートフォンの販売を始めました。アメリカ・グーグルの端末代金と使い放題のネット利用料、通話基本料セットで月額2980円(税抜)です。この料金は、大手の携帯電話事業者の半分以下。また、契約を途中で打ち切った場合の解約金は発生しません。ターゲットは、スマホ初心者の若年層や年配の世代です。
「LCCの航空会社のようにもっと安い席はないのかという、お客さまはいるのではないか。スマートフォンのLCC時代をイオンが幕開けたいという気持ちで価格設定した」(イオンリテール デジタル事業開発部 橋本昌一部長)
NTTドコモから別の会社が回線を借り、それを使っているため、設備投資の費用はかからず、料金を安く設定できます。ただ、安さを打ち出す一方、通信速度は、大手に比べて、遅く設定されています。
「安さ」か「通信速度」か?ユーザーの受け止めは様々です。
今後のスマホ市場はどうなるのでしょうか?現在、市場は急拡大し続けています。これまでは、先進国における高価格帯の製品が主体でしたが、今後は、新興国を中心に低価格帯の製品が市場をけん引する見通しです。スマホの販売競争は、今後もますます激化しそうです。