西武HD、この時期に上場か?ここの会社もタイミングと言い、なんか終わった感じがする。
3月20日(ブルームバーグ):東京証券取引所に新規上場する西武ホールディングス (HD)が、株式の想定売出価格を1株2300円に設定したことが明らかになった。この価格を基に試算すると、株式を放出する投資家は1860億円を市場から調達することになる。
この価格が投資家向けの目論見書に記載される。事情に詳しい関係者2人が匿名を条件に明らかにした。東証は19日に西武HDの4月23日付の上場を承認した。発表資料によると、売り出し株式数は8086万株で、うち国内に4851万株を振り向ける。投資家の需要調査を経て、4月14日に最終的な売り出し価格が決定する。
西武HDの前身となる西武鉄道が2004年12月に有価証券報告書の虚偽記載で上場廃止となって以来の資本市場への復帰となる。05年5月に株主のみずほコーポレート銀行(現・みずほ銀行)の副頭取、後藤高志氏が社長に就任し、上場を経営の最重要課題として取り組んでいた。米投資会社サーベラス・グループは06年に1000億円を出資した。この時点で1株を900円強で取得した計算。
サーベラスは12年、鉄道の一部路線廃止、プロ野球球団の売却などの検討を西武HDに求めて対立し、昨年3月にサーベラスが1株当たり1400円で株式公開買い付け(TOB)を実施したが、約3%の追加取得に留まり、目標に届かなかった。この時点でサーベラスの持ち分は35.5%。今年に入り、サーベラスが上場を容認したことから1月15日に東証への手続きを申請した。