ウクライナがこんな事態になっても、欧州と米国の市場は平常時と変わらぬ動きで、パニックは起こっていない。
日本市場は、神経質なチャートで米ロ冷戦を想像した、おびえ相場ですね。
ドル円為替も根拠なく動くし、いきなり日経先物が踏み上げても、天ですぐに利食いに押され下落する。
日本と欧米の違いは何でしょうね。
確かに相場の参加者が6割がた外国の投資家なので、短期利食いに翻弄されるのは仕方ないのだが、
それだけの理由ではなさそうです。
もしかしたら、日本市場は洞窟のカナリアのごとく、相場のリトマス紙として使われていまいか。
わざと売りと買いを交互に入れてボラティリティを高めておいて、次の動向の様子見をしているかのように見える。
今の日経平均は下降相場の様相だ。
結構日本市場の動向は、先読みしていたりするし、世界相場に敏感ですから、過剰反応するんです。
日本は、第二次世界大戦後の米ソ冷戦時期に、何度も苦い経験をしている。
たとえば、朝鮮半島は米ソで南北に分断された。
又、終戦と同時に北方領土は当時のソ連に占拠された周知の事実。
1960年代に入ると、ベトナムが南北に分断され、米国とソ連(現ロシア)は朝鮮半島に続く代理戦争が始まった。
冷戦時ソ連のクレムリンは鉄のカーテンと呼ばれ、西側諸国との情報が遮断された。
こんな歴史を振り返ってみると、今回のクリミア編入でロシアは孤立させられ、第二の鉄のカーテンを引くことにならなければいいのだがと危惧する。
もっとも、人工衛星、インターネット、クラウド世界での孤立は不可能かもしれないですが。
プーチンの行為は西側諸国の想像を超えている面があり、ある意味不気味でコントロール不能。
どうなる世界市場、気が休まる日はいつになるのか。根競べってか。