しっかりとした体（２）３月１７日(月）１４時０６分

[堅実さん]

　もう一つ、昨夜思ったことがある。小さい頃の村の中で大人の会話を聞いたことである。どこそこの新婚の嫁が寝込んでしまったと。これは今になって理解できる。新婚の嫁が嫁いだ先で１か月くらい、懸命に努力して働き、そして過労と心労になり、半ばやけになり、寝込んでしまったのである。

　軽度のうつ状態でもある。心身のバランスの不調である。これは体を休める効果と、ある種の現実逃避の自己防衛の行動である。これがないと、心身に変調をきたす事になる。このような事はよりよく生きるには必要なのだろう。

　これはサラリーマンの晩酌とかパチンコとか、レジャーが必要なことでもある。誰でも逃げ道という隠れ家が必要である。一人だけでいる静かな空間と、喧騒の中でも他者と関わらない自己の世界である。こう、あれこれ考えると、この人間についてまだまだ、説明理論が弱すぎると感じるのである。

　ここで注意するには、現実逃避や隠れ家は必要ではあるが、それにのめり込まないことである。現実逃避や隠れ家に生きることの全てを支配されないことである。アル中になっても困るし、バチンコ依存症になっても困る。最近増えているのが、ゲーム依存症とかネット依存症である。これは個人も困るし、社会も困る。

いろいろ考えてみたが、何といっても健全に対応する方法は適度な運動である。これは現実に抱えている問題から、頭の中で考えていることから、一時離れることであり、少しの逃避だけではなく創造的行動でもある。問題に立ち向かうには、何といっても、しっかりとした心身の土台を作ることである。これに勝るメソッド（方法）は今のところ無いだろう。そういえば思い出す。高校のクラブ活動で、卒業のお祝いの会で数人の女子高校生がこのような歌を歌ってくれた。今でも心に残る。それはこんなような歌詞である。

「若者よ、体を鍛えておけ。（途中不明）辛くも支えられる、その時がやってくる。その時のために、体を鍛えておけ。若者よ。」