ヘッジさん、やってくれるよ、毎回毎回。

[Ohchannさん]

　投資している人間で、まっさらな世界地図を見せられて、正確なウクライナの位置を示せる者がどれくらいいるだろうか。今回の暴落前に、『上値を試す展開か』といった雰囲気を作り出した際も、状況は同じであった。いや、むしろ中国初のデフォルトの問題がくすぶっている分、状況は悪かった。上げるとなったら、状況がどうであれ上げてくるし、個人の投げ売りを誘うと決めたら、どんな理由であれ大げさに喧伝して値を下げてくる。理由は後付けで何でもいい。

　日本の一部上場企業の決算は明らかに改善しており、PERは14程度である。ロシアは武力衝突を望んではいない。ウクライナのGDPは本当にちっぽけで、仮にデフォルトしても影響は限定的(そのデフォルトの可能性すら今ではほぼ０)。黒田総裁は、追加緩和を否定していない。唯一心配なのは大統領選を意識した、オバマの暴挙のみである。アメリカからはるか離れた地域の紛争に首を突っ込む悪しき慣習。まさに『お前が言うなよ、アメリカ』である。

　ヘッジファンドは、自分のホームグランドは決して荒らさない。だって自分たちに金を預けている顧客のシマを荒らすわけにはいかないでしょう。『日本市場のボラティリティが高いだけ？』、冗談じゃないよ。馬鹿にしてるんでしょ、俺らのシマを。頼むよ黒田さん、この際俺は儲からなくていい、ヘッジファンド連中が家族連れで豪華なバカンスに行けないようにしてくれ。地中海辺りで、ワイングラス片手にプールサイドで団欒している、そんな光景を吹き飛ばすような派手なバズーカ砲を頼みます。

　しかし、投資の世界の統計はいい加減ですね。皆が共通の意識を持って動いている状況は恣意以外の何物でもない。200日線を割り込んだとか、みんなが分かったうえで売り込む。それでいてテクニカル的にはとか言っているけど、そんなの統計ではありません。限られた数人以外は、誰も分かっていない状況で、数字を出してこそ本当の統計ですよ。生物学、医学なんかで二重盲検とかやっていますけど、あれは薬を与えている人もそれが本当の薬が偽薬(偽物)か分かっていないんですよね。投資の世界は、みんな知ってるから。『テクニカル的に厳しくなるな』って。まさにそれを利用しているんですよねヘッジさんは。みんなが大切に温めてきた株を投げ売りさせるために。

　なあ頼むよ黒田さん、一発かましてくれよ。もう株価なんでどうでもいいよ。腐れ外国人がオイオイ泣くような一発をかましてくれよ。