■今週のストラテジー
株価、前場では戻りました。
ただ、まだVIが高いのが気になるところで、
すんなりとは行かないような気がしますと岡崎さん。
先週は見送りという戦略を立てましたが、
貸出支援基金への増額等、次の金融緩和への地ならしという雰囲気から
一気にショートカバーが入り、高値を取りに行ったという結果に。
買っておけば良かった・・・とも言えますが、
14,000円台のレンジの中にいたわけですのでまだまだ。
今週も「表シナリオ」は15,000円一気に抜けて行くとはなりにくく、
14,500〜15,000円の中での細かい値動きとなりそうです。
もし外れるなら「裏シナリオ」は2つ。
1)一気に抜ける。取ろうと思ったら今買わなくてはいけませんが、体力のある人のみ。
2)もう1回下値トライ。売り手にもうひとつ理由ができた場合はこれ。
(ただし、G20が問題なく終わったので可能性は低いようです)
日本固有の問題を考えてみても、さしあたり大きな穴があいているわけではないし、
VIも高いということで、引き続き日本株だけを誰かが売っている状況です。
VIを下げるのは時間だけだそうで、下がるのをしばらく待つしかないようです。
ちなみに先週の値動きの大きさを見ても、この構造が伺えます。
「多数の売り手←→多数の買い手」ではなく
「多数の買い手←→少数の売り手」という形だそう。
機関投資家グループが
保険をかけている、あるいは、保険をかけているように見せている
この形はリーマンショックの時と同じなので心配ではあります。
ただ、今回の場合は3月限が終わるSQまでには解決しそうです。
(SQは3月第2週ですが、その前、第1週には決着が)
日米中のマクロ経済統計で良くない結果が出ていることを
マーケットの乱高下の理由としがちですが、
本当のところは需給にあるとみています。
出所はナゾですがとくにヨーロッパ勢の売りに注意。
恐らくは裁定の大きな解消売りを目指す空売り戦略。
2月いっぱいSQまで・・・ということを繰り返しておきます。
良い状況なのは、日本の個人投資家グループが
14,000円で最終ラインを決めてじりじり切り上げていること。
買い手が逃げなかったことが、昨年5月に比べて半分程度の下げで済みました。
このような状況下での戦略はまたまた難しいところですが、
先週は最終ラインが14,200円くらいで
おそらく今週は14,500円くらい。
しかし本当に本当の最終ラインは14,000円なので、
下げを拾うのはOKですが、フルボリュームでは入らず慎重にいきましょう。