昨晩は、中学時代の同級生がやっている「漁り火」という店で飲んでいた。
火曜日は、ほぼ毎週、他の二人もやってくる日なのであった。
閉店の時刻にさしかかると。
ゲイバーに行こうとオイラは誘ったが、
みんなの同意は得られなかった。
彼らの行きつけなキャバクラに行こうという。
「色々な店を見るのも、物書きになるというのなら勉強だろうが?」
それもそうだと思い直したオイラの様子を見て、店主は言った。
「行くか」
「行こう」
都合4人で、藤沢駅南口に向かうのだった。
その店の名は「Emotion」といった。
なるほど、その名にふさわしく
己の情緒を誘い惑わすような、なかなかな美女揃いなのであった。
正直、AKB48をみても、さして感じやしなかった色気というものが、
オイラの視床下部や大脳辺縁系に、猛烈に襲いかかってくるではないか。
そうやってオイラが少しクラクラしている様子を、
他の3人はニヤニヤしながら眺め楽しんでいるようにみえるのだった。
(このクラクラした感情というのは大事だ。小説描写に繋がる材料だ)
オイラに憑いてくれた(?)女性は、
その源氏名を「MARIA」と名乗った。
大食い選手権に出てくる「ロシアン佐藤」に似ていた。
そう言ったら、MARIAは少し怒った風だったので、
ここではロシアン佐藤より、ずっと可愛い女ということにしておこう。
MARIAに、これから書くかも知れない小説の構想を話してみた。
お世辞かも知れないが、
「それ、オモロイかもわかんない。読んでみたい」
などと言うのだった。
すっかり気をよくしたオイラは言ってしまうのだった。
「よし、小説のスタートは今いるこの場面からにしたらどうだろう。
その後、小説の語り部となるのはMARIA、君だ」
これには我ながら、「スケベ根性丸出しだよな」と想いつつも、
色々な意味でなかなか上等だったのではないかなどと、
実は自己満足にも浸っているのだった。
PS:MARIAにも、しっかりと出版の営業活動をしてきた。
「1Q84」読んでみると言っていた。
参ったか、村上春樹先生。。