追加緩和ではないとの反応が大勢
そりゃそうだ。
昨日場中、「現状維持でなんでこんなに上がるのか?」とわからなくなったが
日銀の金融政策現状維持を悪材料とする売り仕掛けの買戻し(利益確定買い)
なのだろう。
以下引用
三菱UFJモルガン・スタンレーでは、前日の日銀の貸出増加支援オペと成長基盤強化オペの延長・拡充決定は短期的には銀行株にはポジティブだが、中長期の株価を支える要因としては力不足と指摘しているようだ。日銀による戦略逐次投入と市場に認識された場合は、銀行株にむしろ悪材料になり得るという。
三菱UFJでは、日銀の拡充は想定していなかったため、銀行株に短期的にポジティブと分析。しかし、1)これまで3回の貸付で合計5.1兆円の貸付金額となっているが、5回で15兆円程度としていた計画から下振れているため、貸付限度額の倍増は効果が限定的、2)貸付金利は従来も3年間の期間終了後に最大1年間の借り換えは認められている(金利は同じく0.1%)、3)4年までの金利が0.1%となったため、期間3ヶ月など短期の固定金利オペに対する需要がさらに減少し、これによるマネタリーベースの残高目標未達を回避するため短国の買い入れが増加する可能性がある(→短期金利がさらに低下し、預貸金利差がさらに縮小する可能性)、の点から、株価の持続性に欠けるとみている。
なお、証券各社は前日の日銀の拡充策については、”追加緩和ではない”との見方が優勢。モルガン・スタンレーでは、4年間0.1%はポジティブに受け止められたが、貸出支援延長の影響は限定的と指摘。ドイツ証は、「貸出支援基金の残高増はすでに織り込まれており、サプライズはない」、「B/Sの規模、ならびにマネタリーベース残高の目標についても変化は無く、これをもって追加緩和とはみなされない」としたうえで、「最小限の変化で追加緩和を想定していなかった金融市場に一時的とはいえ好影響を与えたことで、日銀は次のラウンドの本格的な緩和までの空白の時間を買うことができた」とみている。
一方、野村では、前日の市場の反応を「再燃した追加緩和期待」と分析。「日銀追加金融緩和のタイミングについて、一時的に後ズレしていたコンセンサスは前倒しされていき、少なくとも株式市場では『4月追加金融緩和』がメインシナリオに復帰したものと考えられる」、と指摘している。