ベンチャーに投資するファンドの総額が、平成25年は前年の6倍以上に増え、リーマン・ショック前の水準を5年ぶりに回復したそうです。
調査会社のジャパンベンチャーリサーチ(JVR)によると、ベンチャーキャピタル(VC)が設立し、国内企業に投資するファンドの総額は前年の300億円から1942億円に増加しており、リーマン・ショックの起きた平成20年の827億円を大幅に上回ったそうです。
設立されたファンドの数も29本と、前年(13本)の2倍以上に膨らんでおり、特にここ数年は1~3本にとどまっていたバイオや医療、ヘルスケア関連のファンドが8本と大幅に増え、エネルギー関連のファンド設立も目立ったようです。
昨年はVCだけでなく、NTTドコモやフジ・メディア・ホールディングスといった事業会社が新ファンドを相次ぎ設立しており、「アベノミクス」や日銀による異次元金融緩和を背景にした株高も設立の追い風になったようです。
JVRの北村代表によれば、「平成26年も(設立は)高水準が続く」と予測する一方、「その後はアベノミクスの動向次第で勢いが鈍る可能性もある」そうです。
これでベンチャーが育ち、上場するようになるといいですね。
9437:1,635円、 4676:1,750円