S&Pはソニーを投資適格級で維持!でも、その理由が残念すぎる



Sony / Steve.M~



S&P(スタンダード・アンド・プアーズ)が、
ソニーの格付けを「BBB」から一段階下げ、
「BBB-」にしました。
投資適格級の最低格付けです。

ソニーの社債については、
フィッチは2012年12月に、ムーディーズは2014年1月に、
ジャンク級(投機的格付け)に引き下げており、
残るS&Pがどのような格付けにするのか注目していました。

【関連記事】ムーディーズ・ジャパンがソニーをジャンク級(投資不適格)に格下げ!
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ムーディーズやフィッチとは違い、
スタンダード・アンド・プアーズは投資適格級を維持しています。

投資適格級を維持した理由を確認すべく、
スタンダード・アンド・プアーズの格付けレポートを見てみます。
評価の根拠としては以下のように書いてあります。

まず、
・事業プロフィール評価:「中位」→「やや弱い」に変更
・財務プロフィール評価:「中位」で変更なし
の2つの組み合わせで「BB+」の評価になります。

ただし、調整要素として資本構成を「ポジティブ」と評価し、
1ノッチ引き上げて「BBB-」の評価としています。

この資本構成が「ポジティブ」と評価されている理由は、
・ソニーは財務的な困難に直面した場合には、
 保有するソニーフィナンシャルホールディングスの株式を現金化できるため、
 一定程度の財務の柔軟性を得られる
というものです。

つまり、ソニーの事業の競争力や財務体質は投資に値しないが、
いざとなったらソニーファイナンシャルホールディングスの株式を売れば何とかなる!
ということになります。

金融事業のおかげで首の皮一枚、投資適格を維持できたわけですが、
ソニー創業者の盛田さんの悲願として参入した金融事業ですが、
まさかこんな形でソニーを支えることになるとは思わなかったでしょうね。。。



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S&P:ソニーを「BBB-」に格下げ、見通し「ネガティブ」
 格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)はソニー の長期会社格付けを「BBB」から「BBB-」に格下げしたと発表した。アウトルックは「ネガティブ」を継続。
 格下げ理由としてS&Pは、ソニーのエレクトロニクス(エレキ)事業が競争激化の中で地位が低下、収益力の回復がS&Pの想定より遅れている点を指摘。また、「追加の構造改革を勘案しても、収益を大幅に改善するのは難しい」との見方を示した。また、収益回復ペースが遅いため主要財務計数の回復もさらに遅れるとみられるとした。「BBB-」は投資適格の最低格付け。
 格付け会社ムーディーズ・ジャパンも先月、ソニーの発行体格付けと長期シニア無担保社債格付けを「Baa3」からジャンク級(投機的格付け)の「Ba1」に引き下げている。
(Bloomberg, 2014/2/14)
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