大手医療法人「徳洲会」グループに対し、東京国税局が一斉の税務調査に乗り出しました。
東京国税局の税務調査を受けているのは東京・千代田区にある一般社団法人「徳洲会」で、徳田虎雄氏が代表理事を務めていて、グループ全体を統括しています。関係者によりますと、国税局はこの他にも、医療法人「徳洲会」の大阪本部や株式会社「徳洲会」など、グループの関係先を一斉に税務調査しています。
徳洲会をめぐっては、おととしの衆院選挙で運動員への報酬や買収資金を支出したとして、虎雄氏の親族やグループ幹部が公職選挙法違反の罪で起訴されたほか、東京都の猪瀬直樹前知事へ現金5000万円を一時提供したことがわかっています。国税局は、こうした徳洲会をめぐる不透明な資金の流れについて解明を進めるものとみられます。