富士通コンポーネントは、制御用ソフトウエアを搭載した近距離無線通信規格「ブルートゥース」の送受信モジュール(複合部品)を開発したと発表した。同社が独自開発した制御用ソフトを内蔵しているため、ソフト開発の手間が省けるなど、機器の開発期間を短縮できる。各種の携帯機器向けに2月からサンプル出荷する。
開発品の名称は「MBH7BLZ01」など。ブルートゥースの低消費電力モード「BLE(ブルートゥース・ロー・エナジー)」に準拠しており、携帯機器などに組み込む際に電池を長持ちできる。
ボタン型の電池を使うような小型機器向けで、ヘルスケア用のウエアラブル機器のほか、医療関連機器や携帯端末、リモコンなどでの採用を想定。3月から量産出荷を始める予定だ。
通信処理の基本的な制御用ソフトに加え、富士通コンポーネントが開発したデータ送受信用ソフトを実装した。シンプルなコマンドを用い、機器間のデータ送受信ができるようにした。
新製品はあらかじめ通信用アンテナを実装しているタイプと、アンテナがないタイプを用意。いずれも水晶振動子を内蔵した。動作する温度範囲はセ氏マイナス25度からプラス75度。価格はオープンで、500個単位から販売する。