昨年度、巨額の赤字を計上した家電大手・シャープとパナソニックの去年4月から12月期の連結決算は、いずれも最終黒字を確保しました。
まず、シャープが発表した去年4月から12月期の連結決算は、最終損益が177億円の黒字と第3四半期としては3年ぶりに黒字に転じました。再生可能エネルギーの固定買取制度を追い風に太陽電池が好調なほか、人件費など固定費の削減を進めたことが影響しています。
これを受けて、通期の業績の見通しも売上高をこれまでの予想の2兆7000億円から2兆9000億円に、営業利益を800億円から1000億円にそれぞれ上方修正しました。
一方、パナソニックも固定費の削減や経営再建の柱に掲げる住宅や車関連の事業が好調なことから、最終損益が2430億円の黒字と第3四半期としては過去最高を記録しています。