今日届いた日経ヴェリタスを見ると
1月の日経平均は1376円安で、月間で5年ぶりの下げ幅だとか。
添付しているのが、その記事で紹介されているグラフ。
グラフを見るに、大きく下げた翌月は小幅な下落に留まり
さらにその翌月には上昇に転じているパターンがほとんどだ。
ということは、今月中に当面の底を打ち、
来月以降上昇していくと予想することができる。
では、当面の底値は一体いかほどだろうか。
日経ヴェリタスからアナリストの予想を紹介する。
市場関係者の3ヶ月後の相場見通し(日経ヴェリタス2月2日~8日号より)
<日経平均株価>
温泉裕一氏(T&Dアセットマネジメント チーフ・ストラテジスト)
1万4000円~1万7000円
新興国不安による円高・ドル安が重荷。米景気回復が確認できれば
米ドルが買われ日本株が上昇へ。
松浦寿雄氏(野村証券 ヴァイス・プレジデント)
1万4500円~1万6000円
日経平均が1万4200円近辺に近づけば割安感から反発。
吉野晶雄氏(アムンディ・ジャパン チーフエコノミスト)
1万4500円~1万6500円
短期筋の売り圧力は強いが、米景気の回復シナリオに基づいた
株高基調は変わらない。
<為替>
門田真一郎氏(バークレイズ銀行 為替ストラジスト)
1ドル100円~105円
新興国発の動揺にすぎず、完全なリスクオフにはなっていない。
米景気にこそ注目。
神田卓也氏(外為どっとコム総合研究所 調査部長)
1ドル100円~106円
米景気の腰折れはリスクだが、日本の経常赤字など
国内要因もあり円安基調に。
亀岡裕次郎氏(大和証券 チーフ為替ストラテジスト)
1ドル101円~107円
5月にも日銀が追加緩和に踏み切るとの観測も円安の支えに。
新興国リスクは引き続き懸念事項であるが、
アメリカの景気回復が堅調であることや
日銀の追加緩和観測からも「円安・株高期待」は崩れず
ここから下げる場面は押し目買いという意見が多かった。
そもそも、新興国投資とはリスクの高いものである。
ハイリスクだからハイリターンなわけだ。
財政赤字も今に始まったことでない。
今回は色々な問題がタイミングよく重なってしまい、
小さな敵が巨人のように捉えられてしまっているのが問題だ。
時間の経過とともに、各国中銀や政府の対応とともに
ここからは巨人の幻影がどんどん小さくなっていくだろう。
新興国通貨も日本株もNY株も
投機筋の売りポジションが積み上がってきている。
投機筋の売り崩しによって、
従来の投資家の買いポジションは減ってきている。
大きく買いに傾いていた天秤もかなり修正された。
2月3日(月)21時 イエレン氏宣誓式
24時 ISM製造業指数
2月5日(水)22時15分 ADP雇用者数
24時 ISM非製造業指数
2月6日(木)22時半 新規失業保険申請件数
貿易収支
2月7日(金)22時半 雇用統計
2月9日(日)都知事選
今週も、重要な米経済指標が相次ぐ。
あと一波乱あるかもしれないが、そろそろ底は近そうだ。
なので、大きな下げにパニックにならず、
外部環境の変化を正しく掴み、チャンスをものにしたい所だ。