こんなニュースから、私は気付かされた。
(CNNより) アメリカ人の多くは株価高騰も恩恵なし
http://www.cnn.co.jp/business/35042889.html
記事の中の、
「典型的な米国の家庭では、貯金の大部分はたんす預金だ。」
という言葉に。
日本と比べ、資産に対する投資比率が多いとされるアメリカ。
日本人よりも、投資意識が高いと言われるアメリカ人。
確かに、個人資産の割合調査して統計を取れば、
日本よりアメリカの方がリスク資産の比率が高いのでしょう。
しかし、それはあくまで『平均値で比べて』ということ
つまり、持っている人は多く持っている。
(投資に回せる)余力のある人はより多くリスクを取っているのです。
(もちろん個人個人の投資スタンスの差もあるが)
日米の資産の差は、貧富の格差という要素もあるということ。
なにかを計る際、平均値は便利なものだが、
時として本質がごっそり包み隠されます。
例えば、右の箱と左の箱にそれぞれリンゴが50個づつ入っているとします
右の箱のリンゴの平均の重さは250g、
左の箱も、同じく平均で250g。
どちらも同じ様なもの …とはならない。
例えば、右の箱は240g~260gのリンゴだけで、
左の箱は200gもあれば、320gのもありバラバラだったら?
そもそも右の箱は全て同じ品種で、
左のはバラバラ。ふじや紅玉、王林やジョナゴールドなどバラエティに富んでいたら?
お店で売るなら、1つ1つの差がない右の箱が良いかもしれないし、
色んなリンゴを味わいたいなら左の箱を選ぶべきです。
アメリカと比べて貯金が多いから保守的だ、とか
アメリカ人の様にリスクをとらないから世界に取り残される、とか
そんな言葉は、あてにならない。
個人個人がそれぞれで、
自分なりのスタンスで良い。