金【さらに売られる可能性も】

日中取引時間は、NY市場の下落に連動した手じまい売り先行で始まり、前日比48円安の4118円で寄り付く。その後、決め手に欠きこう着状態が続くも円の引き締まりと共にジリジリと値を下げ、結局前日比67円安の4099で終了。

新興国経済をめぐる不安や、米量的緩和の追加縮小発表後の株安が一服。そのため、安全資産として買われた金は一旦売られる展開となった。また、この日発表された米経済指標が、着実な米景気回復を確認する内容であったため、ドル建ての金は下落幅を拡大することになった。

米金融当局が前日決定した債券購入の縮小は、適切であったとの見方が広がったようである。新興国経済の先行き懸念は残るものの、安全資産としての金の役割は低下するとともに、じり安歩調を辿りそうである。

本日夜間取引時間は、12月のユーロ圏失業率(19:00)、1月のユーロ圏消費者物価(19:00)、1月のシカゴ景況指数(23:45)などが予定されている。経済指標の発表しだいでは欧米株の上昇となり、ドル建て金はさらに売られる可能性もあるため、十分な注意が必要である。


夜間取引レンジ 4,064円~4,121円  

中川


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