市場はだいぶ落ち着きを取り戻したように見える。
この落ち着きは、投機筋のポジション調整によるものかもしれないので、
上がったところは小まめに利食い、下がったところを拾う、
を繰り返しておくのが、しばらくはいいと思われるが、
そんなに悲観する状態ではなくなったように感じる。
まず落ち着きの兆しとして上げられるのが金相場だ。
2000ドル手前でピークアウトしたのが今や遥か昔。
安全資産としての金は株高を背景に値下がりの一方。
が、12月31日を底に1月は1181ドルから1278ドルまで
100ドル近く(8%以上)反発していた。
その反発がここに来て天井を打った感がある。
昨日は一時30ドル安と大幅安をつけ、現在1242ドル。
金以外にも、新興国通貨にも落ち着きが見える。
新興国通貨売りがロシアやブラジル、メキシコまで波及していたが、
ロシア中銀が「目標変動幅維持のため無制限に介入する」と明言した。
外貨準備金は世界5位の国なので、投機筋も簡単には崩せない。
そもそも、世界経済の危機になるような材料でないのに
今回は色々な事がかさなり、世界的にパニックになってしまった。
新興国リスクを株の世界でたとえて言うなら、
新興市場など時価総額が小さな会社の自己資本比率が悪化して、
これは日経が大暴落するかも~と投資家が逃げていく、そんな感じだ。
混乱のもととなっている原因を一つ一つ見ていくと
現在の状況は行き過ぎだということは分かる。
それに気付くのが早いか遅いかの問題である。
現在、日経平均83円高。
指数の上昇率TOPは2部。
今日も変わらず、ドル円相場やアジア市場、
NYダウ先物などの推移を注意深く見ながらで。
ではでは、今日も頑張っていきましょう。