明日のFOMCでのQE3について、
決定内容ごとの市場の反応を予想してみる。
■100億ドル縮小(市場予想通り)
→ドル買い。加えて円が売られるか買われるかでリスクオンかオフかが分かる。
①ドル>その他通貨(円含む)でならリスクオン。
新興国通貨売りがSELL THE FACT的に収まれば株式市場もポジティブに反応。
②ドル・円>その他通貨ならリスクオフ。
再度新興国通貨売りが強まれば、株式市場はネガティブに反応。
短期金利が急上昇するなど2月の米債務上限問題までも意識されると事態はかなり深刻に。
安全通貨として円やスイスフランが買われ、円>スイスフラン>ドル>その他通貨となれば
ドル円は100円割れを試しに行くことも考えられる。
ドル円は100円割れを試しに行くことも考えられる。
■50億ドル縮小(ちょっとサプライズ)
→ドル買い。
新興国リスク(資金流出懸念)が弱まったことを市場は好感し、株式市場はポジティブに反応。
円買いにはなりにくい。ドル>その他通貨。
■縮小なし(かなりサプライズ)
→ドル売り。
その他通貨>ドル、円も買われることになりドル円は下落。
しかし、新興国リスク(資金流出懸念)が無くなったことを多いに好感し、株式市場は大幅高。
ドル円も、クロス円買いに支えられ、そんなに下落しない。
100億ドル縮小(750億ドル→650億ドル)が市場のコンセンサスだが、
昨日の新築住宅販売件数が年換算で予想を10%近く下回っていること、
前週までに発表になっている建築許可申請件数や中古住宅保留件数など
住宅系の指標が軒並み悪化しているのも気になるところ。
12月の悪天候を受けての一時的な落ち込みであるにしても、
今回の10%という減少分を残りの月で補完できるのかどうかということ。
QE3がさらに縮小になれば長期金利は上昇し住宅ローン金利も上昇する。
そんな住宅市場には向かい風の中で、
落ち込み分をフォローできるとはなかなか考えにくいと思うんだけど。
GDPにも大きく影響する住宅市場、FOMCはどう捉えるか。
さらには今回、新興国リスクとチャイナリスクによる
市場の大混乱もあるので今回は縮小見送りがいいと個人的には思う。
しかしながら今回のような外部要因で中央銀行が金融方針を変えることは
望ましくないという意見も多いし、その通りだと思う。
その通りなんだけれど、しかし、金融市場は時として、
他国も自国もなく1つの市場として捉えるべき時もあると思う。
金融市場の中心は、まぎれもなくアメリカなんだから。
さ~どうなりますかね~分かりませんね~
FOMCの出した答えが判明するのは、日本時間の30日早朝4時。
以上、そら豆の半分妄想の予想でした。