新興国通貨、トルコリラの動き

先週からアルゼンチンやトルコなど
新興国通貨が大暴落しているというニュースは
すでに承知のことだろうけど、
ここではトルコリラの推移を見てみる。

添付しているのは、トルコリラ(USDTRY)の日足チャート。
上に行くほど、トルコリラが安くなることになる。
昨日、1日で1000pips以上も動いている。
ドル円で言うなれば10円動いたことになる、1日で。
どれだけ節操の無い相場になっているか、よく分かるだろう。

しかし、それもピークを打った感じもする。
チャート的には昨日がセリング・クライマックスだったと見て取れる。

今回の新興国通貨の下落は、ヘッジファンドなどの投機筋が
財政状況に問題があり、かつ外貨準備の少ない国を相手に
仕掛けたものなのは、みんな百も承知なんだけど、
(外貨準備が少ない=手持ちのドルが少ない
 =自国通貨の暴落を防ぐためのドル売り介入の規模が小さい
 =防衛力が弱い=ヘッジファンドに負けてしまった)
同時に理財商品やPMIの悪化やらチャイナリスクも注目されてしまい、
思った以上に全世界の金融市場が反応してしまったもんだから、
明日のFOMCでQE3のさらなる縮小があった時の
市場の反応がどうなるのか、皆まったく予想できずにいる。

なのでFOMCが終わるまでは基本様子見になっている。
為替も株もポジション調整的な動きが中心なので小動きだ。

ということで、今日の東京市場の動きも仕方がないこと。
FOMCが終われば、否が応でも方向感が出る。待ちましょう。

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