ブルームバーグは1月24日記事で、
「中国の信託商品の窮状、ソロス氏指摘の08年危機との類似点 」
とタイトルを打ってきた。
実はこの記事には続きがあるのに記載されていない。
「しかし、違いもある。米国では市場が政治をリードする。中国では国家が銀行や企業を所有している。中国共産党が国営企業をコントロールしているのである。」
ジョージ・ソロスは毎年、年頭に当たり世界経済の行方を占っています。
その中の日本語訳を各メディアが年始に切った張ったで載せている。
そして、今又ぞろ再度上記を載せてきた。
まさかこの記事が引き金になっているのではないでしょうが、昨日からドル安円高に急激な巻き戻しが広がっている。
1月24日pm10:30現在、102.6円程度です。2日前の2円高です。
メディアは平和が嫌いです。
平和な記事は誰も見ないし、雑誌や新聞、有料ネットは買わないからです。
メディアはスキャンダラスな事件が大好きです。
仮に無かったら、捏造でもします。そして危機はあおるだけあおります。
ひるがえって、今日の世界市場はどうでしょう。
あまりに平和です。
米国FRBはテーパーリングを宣言するくらい、順調に景気回復しています。
欧州ECBは、金融緩和を 際限なく続けると宣言している為、大変落ち着いている。
日本はアベノミクス解説をダボス会議で演説し、大好評を得た。
残るは、中国だが、
共産党独裁国家なので、政治と経済が非常に閉鎖的でどこの国も真の内部事情がわからないことをいいことに、メディアは言いたいことを言い、書きたいことを書く。
私の個人的な意見だが、13億人を束ねる習近平国家主席は優秀だろう。
ジョージ・ソロスがいくら投資の天才でも、中国の国家は統制できないでしょう。
よって、正確な統治技法や政治技法がわかるわけも無く、予想など何の根拠も無い。
又、ソロスが指摘している問題など言われるまでも無く対処しているはずだ。
なので、ソロスが国家・政治・経済を占うのは自由だが、
メディアがマジなふりして危機をあおるのはやめなさい。
南米アルゼンチンのペソが15%下落。
トルコ、リラや
ブラジル、レアルも下落。新興国通貨が軒並み下落。
中国市場がくしゃみをすると、世界がかぜをひく。
しかし、かぜでは死なないのです。
いくらメディアが危機をあおっても、真実を見極めて正しい判断を下す鍛錬が必要なのです。