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ビジネスと株のトレード No.3 売上

経理上売上のないビジネスというものを私は知らない。製造業でもサービス業でも必ず売上がある。

株のトレードには経理上の売上はあるだろうか。

 

個人で確定申告をする場合、特定口座で源泉徴収をしていないときは株の譲渡による収入および取得費や手数料を明記する必要がある。譲渡収入は売上に、取得費は原価に相当すると見れなくもない。

 

企業の場合は株などの有価証券は単に資産の形が変わったものとして処理される。だから売却しても売上とは言わない。

 

現物株を買った場合は現金が減って有価証券が増える。

現物株を売った場合は有価証券がなくなり現金が増える。

信用取引で株を買った場合は資産側に信用取引有価証券を計上し、負債側に信用取引未払金を計上する。

信用取引で建玉を売った場合は上記と逆の記載をする。

 

先物やオプション、FXなどの証拠金取引は正味の債権債務の時価を計上するように決められている。ここでも売上とはいわない。

 

私の会社で依然お世話になった税理士さんは現物株も信用取引も証拠金取引と同じように正味の損益だけを使って確定申告をしていた。税務署も損益がはっきりしていればそれでよいということのようだ。「売上であろうとなかろうとそれが何だ」という考えもあるだろうけれど、売り上げという言葉には「まいどありがとう」という言葉で表されるような社会性や付加価値が感じられる。株のトレードもビジネスの一環であるとは思いたいのだけれど、株を売っても買ってもありがとうと言われることがないことに一抹の寂しさを感じるのは私だけだろうか。

 



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