株式リターンの新興国トップはギリシャ、発展途上国はブルガリア

2年前あれだけ世界を騒がせたギリシャが新興国トップのリターンとは・・・。

[ロンドン 30日 ロイター] -MSCIの新興国株価指数.MSCIEFで2013年のドル建てリターンが最も高かったのはギリシャ、発展途上国株価指数(フロンティアマーケット・インデックス)ではブルガリアがトップだった。

ギリシャは、先進国から新興国に分類ステータスを格下げされ、11月に新興国株価指数に組み入れられた。しかし、指数構成国の見直しを見越したファンドマネージャーのポジション調整を背景に、非常に低い水準から大きく押し上げられ、今年の同国のリターンは50%を超える伸びとなった。

新興国分類で2位はエジプト。モルシ前大統領の失脚後に近隣中東諸国から受けた120億ドルの支援が好感された。

最下位はペルーで、鉱物価格の下落などが響いた。現在も内政の混乱が続いているトルコが下から2番目となった。

発展途上国でトップとなったブルガリアは、リターンが98%の伸びとなった。

隣国ギリシャとの銀行、貿易分野での密接な関係が懸念され昨年まで他の新興・発展途上国に遅れをとっていたが、今年は挽回する格好となった。

2位はエネルギー資源のほか金融サービスに強みを持つアラブ首長国連邦(UAE)で、地政学的に不安定な中東地域での逃避先となったことも奏功した。

発展途上国での最下位はウクライナ。債務不履行と通貨切り下げの回避に向けて、ロシアと150億ドルの緊急支援受け入れで合意した。
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